許家印逮捕の内幕:「習近平のタブーを犯した」犠牲に

アノニマスのハッキング 中共の犯罪を列挙

中国共産党(中共)の建国記念日である10月1日を含む前後数日間に、国際ハッカー集団「アノニマス」が中共軍学校や地方政府のサイトをハッキングし、内容を書き換えました。その内容は、習近平氏の任期中に中共が犯した犯罪を列挙したものです。

文章では比喩を用いて、各犯罪が暴かれています。内容はこちらです。

一帯一路」で協力国を欺いたことで、「舌抜き地獄」に落ちます。海外に警察拠点を設置し、反体制派を厳しく取り締まったことで「鉄樹地獄」に落ちます。法輪功学習者や良心の囚人の臓器を強制摘出したことで、「石圧地獄」に落ちます。おから工事により各地で洪水を引き起こし、多くの死傷者を出したことで「火山地獄」に落ちます。失業率を隠蔽し、不景気を放置し、生活者を悲惨な状況に陥れたことで十八段階目の「ノコギリ地獄」に落ちますなどと記されました。

スクリーンショットによると、「武昌職業学院」のサイトもハッキングに遭ったサイトのひとつだとわかりました。武昌職業学院は、中共の海軍、陸軍、空軍とロケット軍の下士官を養成する学校です。また、中国南陽国防教育基地、海軍工程大学などの軍学校、さらに一般市民を対象とする河北省の邯鄲市民カードの公式ウェブサイトもハッキングされたとの情報があります。

現在、武昌職業大学の関連ウェブサイトは、開けなくなっており、またいくつかの他のサイトは、検索することができないか、または404エラーが表示されます。

今年の六四天安門事件34周年にも、アノニマスのハッカーたちは中共の多くの公式サイトをハッキングし、「6月4日を忘れるな」と中共が学生を弾圧する目的で北京に戦車を送り込む当時の写真を掲載しました。

許家印逮捕の内幕:「習近平氏のタブーを犯した」として犠牲に

中国不動産大手の「恒大集団」が2021年から経営危機に陥っており、今年7月に負債総額が2兆4000億元(約49兆円)を超える債務超過に陥ったことを公に認めました。創業者の許家印は9月ごろまで何もなく、平穏で安泰な日々を送っていましたが、9月末に突然、警察当局に逮捕され、監視下に置かれました。

豪州シドニー工科大学の馮崇義教授は、大紀元の取材に対し、中共の不動産産業はまるでネズミ講であると言っています。許家印は中共の権力者と富豪一族の資金洗浄を行う、いわゆる「白い手袋」でした。そのため習近平氏が放り出したスケープゴートとして逮捕され、これらの責任をすべて背負わされたと分析しています。政府の責任と債務を相殺するため、利用されたのだといいます。

時事評論家で、現在日本の産経新聞台北支局長を務める矢板明夫氏はフェイスブックの投稿で、1か月前に恒大集団が米国で破産法の適用を申請したとき、中国では習近平氏がすでに許家印を生贄にすることを決めていたという人々もいましたが、その日がこれほど早く来るとは思っていなかったと述べています。

EUがハイテク防衛リストで中共に対抗

欧州連合(EU)が米国に続き、ハイテク分野における中共の主要技術に規制をかけようとしています。

3日、欧州委員会は、半導体やAI、量子技術、バイオテクノロジーなどの分野を含むハイテク・セキュリティ管理と防御のリストを発表しました。このようなハイテク情報の安全性を確保し、海外への知的財産の流出を回避するために、EUはさまざまな措置を講じる予定です。しかし現時点で具体的な措置については決定されていません。この措置には、公共市場へのアクセスの凍結、特定製品の販売認可の阻止、投資の阻止などが含まれる可能性があるとされています。

EUは、ロシアと同様に中共もEUにとっての懸念材料であるとしています。

またEUはリストを発表する前、9月に、中国の電気自動車産業に対する北京の違法な資金提供の疑いについて調査を開始すると発表しています。

 
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