6月完全失業率は2.4%に上昇、有効求人倍率は44年半ぶり高水準

[東京 31日 ロイター] – 総務省が31日発表した6月の完全失業率(季節調整値)は2.4%となり、前月の2.2%から上昇した。厚生労働省が発表した同月の有効求人倍率(季節調整値)は1.62倍と前月の1.60倍から上昇。1974年1月(1.64倍)以来、44年半ぶりの高水準となった。

完全失業率が上昇するのは4カ月ぶり。ロイターの事前予測調査では2.3%が予想されていた。

季節調整値でみた6月の就業者は前月比41万人減の6632万人となった。完全失業者は同15万人増の166万人で、非労働力人口は同30万人増の4300万人だった。この結果、完全失業率は2.4%と前月から上昇した。

完全失業率は上昇したものの、背景には自発的な離職が増えていることがあり、総務省では、就業において「人手不足を背景に、より良い条件を求めている人が増えている」と説明している。失業率の水準自体は約25年ぶりの低さで推移していることなどから、「雇用情勢は着実に改善している」との判断を維持した。

6月の有効求人倍率は、ロイターの事前予測調査で1.60倍が見込まれており、結果はこれを上回った。有効求人数は前月比0.6%増、有効求職者数は同0.6%減だった。

新規求人倍率は2.47倍で前月から0.13ポイント上昇し、過去最高となった。

*内容を追加します。

 
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