中共の科学技術戦争は世界を脅威を与える

英情報機関の長官が警告

最近、英国情報機関である「政府通信本部(GCHQ)」のフレミング長官は、演説を行い、中共政権のような敵対国にデジタル領域を主導させることは西側諸国の繁栄と安全を危険にさらすことであり、西側が対処に出ない場合、インターネットの自由を危うくし、また世界中のスマートシティの安全が害されると警告しました。

英国独立情報機関「政府通信本部」のジェレミー・フレミング(Jeremy Fleming)長官は、4月23日にインペリアルカレッジロンドン(Imperial College London)でのスピーチで、情報分野において中共とロシアに英国は注意を払う必要があるが、科学の分野における中共の脅威は、より深刻な問題であると指摘しました。

英国政府通信本部のジェレミー・フレミング長官(2021.4.23)
「ロシアがもたらす脅威は、あなたの携帯電話の特定のアプリにセキュリティリホールが発見されたみたいなものだ。これは深刻な問題かもしれない。しかし、あなたはほかの代替アプリを使用することができる。懸念されるのは、中共の規模と技術力が、グローバルなオペレーティングシステムを制御できる潜在的な能力があることだ」

フレミング氏は、西側諸国は人工知能、合成生物学、遺伝学などの科学技術をめぐる戦いに直面しているとし、中共は全ての国家権力を動員して、市場を制御・支配し、その一方で国際的な規則や標準の策定を主導しようとしていると述べました。

フレミング氏はまた、重要な新興技術とグローバルなオペレーティングシステムが中共に支配されないため、西側諸国は緊急で行動を起こさないといけないと指摘し、これらの技術と標準によって、西側諸国の自由民主主義の理念が守られてきたからだと述べました。

フレミング氏は、情報通信分野において失敗した例として5Gネットワ​​ークを挙げました。10年前に西側諸国が5Gネットワ​​ークに投資しないと決定したため、中国の通信機器大手ファーウェイ華為)の5Gネットワ​​ークへの参入を容認し、深刻なセキュリティ上の脅威を招いたと述べ、西側諸国は5Gネットワ​​ークと同様の過ちを再び犯してはならないと警告しています。

 
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