「マルクス主義は統制のため 貧困の維持を望んでいる」マルコ・ルビオ議員

米共和党のマルコ・ルビオ上院議員は、キューバ政府は自国民を人質と考えており、米国の対キューバ禁輸措置を解除しても、デモ参加者の自由のための戦いの助けにはならないと主張しています。また、7月21日マイアミのキューバ系米国人コミュニティの集会で、FOXニュース司会者のショーン・ハニティ氏と共演しました。

21日、マルコ・ルビオ議員は、FOXニュースの番組「Hannity(ハニティ)」に出演した際、共産主義のキューバ政府に対するデモ参加者の抗議を擁護しました。

ルビオ議員は、社会主義やマルクス主義は通用しないため、キューバは破綻すると指摘しています。

米共和党 マルコ・ルビオ上院議員
「マルクス主義は権力のためのものであり、繁栄とは程遠いものだ。それは人をコントロールするためのものだ。マルクス主義のシステムは人々を貧困状態に置いておきたいのだ。なぜなら、貧困状態にある人々の方がコントロールしやすいからだ。キューバの指導者らは邪悪なだけではなく、無能なのだ。なぜなら、賢いからといって昇進できるとは限らない。忠実で、従順で、言いなりになれる人が昇進する」

ルビオ議員は先週初め、キューバ人は米国の禁輸措置に抗議しているのではなく、自由を求めて抗議していると述べました。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)の上級研究員によると、キューバ政府はデモ参加者を暴力的に弾圧しているといいます。

ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)上級研究員フアン・パピエ
「デモ参加者、アーティスト、ジャーナリストなど、500人以上が拘束されている。そのうちの多くの人の行方が分かっていない。多くの人が殴打され、一部の人は拷問を受けている」

ある男性は、デモ活動参加中に逮捕された妹を探しています。しかし、見つけることができていません。

アルベルト・ベタンクール氏 拘束されたデイリン・ベタンクールの兄
「母と共に警察署に行ったが、妹はここにはいないと言われた。ここ最近ずっと同じ状況だ。転々と警察署を回っている」

キューバの俳優で、脚本家であるユニオール・ガルシア氏は自宅軟禁されました。

ユニオール・ガルシア氏 自宅軟禁下にある俳優・脚本家
「私の現在の状況は、玄関の前に4人の警官がいて、外に出られないようになっている。仕事に行くことも許可されていないと言われた。私がタバコや食べ物を買いに行く際は、4人のうち1人が同行する」

ルビオ議員はFOXニュースの番組「Hannity」で、バイデン政権のキューバ政策を担当している2人が、すべての経済制裁を解除することを考えていると語りました。ルビオ議員は、彼らがキューバ政府の支持者であると主張しています。

NTDは米政府にコメントを求めましたが、回答は得られていません。

 
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