中国人ハッカー集団 米政府系ネットワークに侵入

米サイバーセキュリティ企業のマンディアントは、中国人ハッカー集団が米国政府系ネットワークに侵入した形跡があると報告しました。この集団は少なくとも6つの州政府のコンピューターネットワークの侵入に成功しました。この攻撃は2021年5月から今年2月の間に行われました。この集団は、中共政権が支援する最大のハッカー集団の1つです。

米政府の情報漏洩の裏にあるハッカー集団はAPT41と呼ばれています。この集団は実は、中共政権が支援するハッカーグループです。

ブラックオプス・パートナーズの最高経営責任者(CEO) ケーシー・フレミング氏
「APT41は中国共産党が10年以上にわたって国家的な支援を行っているグループであり、彼らは10年以上にわたり米国や同盟国のネットワークに侵入するために活動してきた。そして、それはPLA(人民解放軍)まで遡る。人民解放軍は完全に中国共産党の指示に従って行動する」

エグザクトITソリューションズ社の最高経営責任者(CEO)は、APT41が入手した可能性のある情報リストを提供しています。この企業はハッキング侵害を見つけ出し、ハッカーを遮断することを専門としています。

エグザクトITソリューションズの最高経営責任者(CEO) ブライアン・ホルヌング氏
「政府職員、州政府職員の雇用データや入手できるあらゆる情報が含まれる。侵入した政府機関によっては、納税者の情報などを盗む可能性もある」

APT41は国家が支援するハッカー集団です。では、北京当局はAPT41を介して米国人の個人情報を受け取っているのでしょうか。

エグザクトITソリューションズの最高経営責任者(CEO) ブライアン・ホルヌング氏
「間違いなく、中国(共)政府はこの情報を収集する際に手中に収めている。中国(共)政府は、政府をハッキングするこの種の活動を通じて膨大な量の情報を収集している」

では、APT41によるハッキングは、中国共産党から米国への直接攻撃にあたるのでしょうか?

サイバーセキュリティ企業のブラックオプス・パートナーズ社の最高経営責任者(CEO)、ケーシー・フレミング氏は「そのとおりだ」と述べています。

ブラックオプス・パートナーズの最高経営責任者(CEO) ケーシー・フレミング氏
「100%そうだ。中共は何年も前から、米国と戦争をしていると言っている。それは人々に理解されていないハイブリッド戦争だ」

中共による米国へのサイバー攻撃は、近年頻発しています。その中には、中共と繋がりのある攻撃もあります。中共政府は果たして何を目指しているのでしょうか?

ブラックオプス・パートナーズの最高経営責任者(CEO) ケーシー・フレミング氏
「ハイブリッド戦争とその意図について理解しなければならない。その意図は敵を弱体化させ、それを乗っ取ることだ。米国やその他の自由主義の国々を植民地化することだ」

中国のサイバー攻撃について、一般人は何に気をつけるべきでしょうか?

ブラックオプス・パートナーズの最高経営責任者(CEO) ケーシー・フレミング氏
「あなたは営業秘密や会社の企業秘密が盗まれることを心配すべきだ。あなたが知的財産を持っているなら、攻撃の対象だ。中国共産党はあなたの会社に戦争ゲームを仕掛け、会社を廃業に追い込み、あなたのビジネスと知的財産を乗っ取って中国に持ち込み、それを生産して中国経済を発展させ、我々の経済を弱体化させるの」

フレミング氏は、APT41は10年以上にわたって、米国と西側諸国を攻撃してきたと述べています。また、米国人が中国の技術を使うことについて慎重になるべきだと警告しています。

〈字幕版〉

 
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