夜中の強制連行や入口の溶接封鎖 激化する感染症対策に憤る住民

6月1日、河北省三河市燕郊鎮から北京に通じる道に設けられた北京通州白廟検査ステーションで、大勢の通勤族が通勤を阻止されたことから集団による抗議活動が起こりました。その後、「治安維持」のために警官隊が大挙して現地に駆け付けて、抗議者らと対峙しました。北京市豊台区では、当局が3日連続で深夜に各戸のドアを叩き、住民を強制的に隔離施設に送りました。

抗議する通勤族
「通勤!通勤!通勤!」
「人を殴った!早く撮って」
「殴った!警察が人を殴った!」

抗議に参加した民衆は、拘束した人々を解放するよう警察に要求しました。

抗議する通勤族
「解放しろ!解放しろ!解放しろ!」

北京市豊台区の政馨園では、5月26日から31日にかけて陽性者が見つかりました。当局は三夜連続で職員を派遣し、住民を強制的に連行して隔離させました。

10台以上の大型バスが現地に到着し、住民を隔離施設に送りました。

北京市民
「8台、9台、10台、200人以上だ」

北京市昌平区沙河鎮(さかちん)の白各莊では陽性者2人が見つかったため、入口が溶接されてしまいました。

6月1日、北京市房山区竇店鎮(とうてんちん)ではPCR検査を受けるために数千人が並んだ結果、列の長さが3キロを超えたと言われています。

上海では5月31日夜、一部の居住区で封鎖解除を祝う催しが開催されました。しかし、越秀苑居住区では封鎖管理が解除されず、陽性者がいないにもかかわらず6月8日まで封鎖が継続されることとなり、住民らが怒りの声をあげています。

「家に帰りたいのに帰れない!」

吉林省四平市では5月31日、あるトラック運転手がサービスエリアでひざを折って号泣し、家に帰らせてくれと訴えました。

吉林省四平市 トラック運転手
「私の父が危篤だという知らせが入った。今病院にいるが転院ができない。家に帰りたいのに帰れない」

広州市の江南果物市場では、マスクを着けていない業者に対し500元の罰金が科されるほか、PCR検査を受けない場合は5日間の営業停止が科されることとなり、エスカレートする感染症対策に不満がたまっています。

中共の極端な感染症対策が全国に広まり、民衆らは強い不満を抱えています。

当局と民衆の衝突も次々と発生し、大規模な衝突も一触即発の状態です。

 
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