上海で気温40℃超え 海南島では蜃気楼が発生

中国各地で30日以上高温が続いています。中国の気象台合計71か所で観測された最高気温が過去最高を更新しました。多くの地域で日中最高気温が44℃以上に達し、9億人が影響を受けています。上海では100年ぶりに最高気温を更新しました。また同じころに各地で豪雨や強風が発生し、山津波で死傷者も出ています。海南省海口市では蜃気楼が発生しました。

7月12日、海南省海口市の上空に蜃気楼が発生しました。雲間に建物が見え隠れしていました。この地域で蜃気楼が見られるのは非常にまれです。

現地住民
「見て!ちょっと残っている。そこまで高くなくなった。あの雲が薄くてたくさんは見えない」

山東省済南市では7月12日、突然の豪雨が発生して複数の区域が冠水し、たくさんの自動車が水に流されました。被害者の人数などは不明です。

現地住民
「やられた、やられた、落ちてしまった」

山東省泰安市では豪雨災害によって洪水が発生し、道路が水に沈みました。

同日、寧波市鄞(イン)州は強風と豪雨に見舞われ、強い風が地下鉄入口の屋根を吹き飛ばしました。

現地住民
「わあー!」

また、黒竜江省黒河市では突発的な豪雨によって山津波が発生しました。当局の発表によると、この災害で少なくとも1人が死亡、8人が行方不明になっています。正確な被害者数はまだ確認が取れていません。

中国各地で水害が発生するのと同時に、複数の地域で気温の高い日が続いています。

7月13日、上海で最高気温40.9℃が観測され、1873年以来の過去最高温度を更新しました。14日、上海では5日間で3回目の高温赤色警報が発令されました。

ある動画には、上海で猛暑が続いたために、防護服を着た「大白」が熱中症を起こしている様子が撮影されています。

現地住民
「熱中症だ」

このほか、上海の航空業界に対する管理も続いています。7月13日午前9時30分までに、上海浦東空港で約7割のフライトがキャンセルとなり、虹橋空港のフライトキャンセルも6割を越えました。

 
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