成都市の国有企業の幹部 包丁を持ってPCR検査に反発

中共当局の極端なゼロコロナ政策に、各地で人々の不満が高まっています。人口1,600万人の四川省成都市では、国有企業の共産党幹部が包丁を持って、PCR検査に反発しました。このことはネット上で話題となり、ネットユーザーの間では熱い議論が巻き起こっています。

成都市国有企業の共産党幹部
「PCR検査員に、ここに来て検査するように言ってください。私は出られない。私がさっき降りてきたとき、検査をしてくれなかった。そうだろう?マスクをしていないからと」

居住区職員
「若者が、このようではいけない」

成都市国有企業の共産党幹部
「若者?私は若者ではない。これは人権への抑圧だ」

9月4日、成都市の国有企業の共産党幹部が、マスクをしていないからといってPCR検査を拒否されました。その後、 居住区の職員と警察官が男性の自宅を訪ねて来て、PCR検査をするよう求めました。男性は包丁を持ち出して検査を拒否し、その後警察に連行されました。情報によると、男性は会社からも解雇されました。

ネット上に投稿された情報によると、男性は蜀道集団本社の共産党委員会戦略企画部の幹部で、共産党員で北京大学の卒業生でした。

記者が蜀道集団本社に問い合わせたところ、職員は突発事件なので何も知らないとして、関係者への取次ぎを拒否しました。

この事件はネット上で話題となり、「支持する。これは彼個人の権利だ」「彼は勇敢で、多くの人が怖くてできないことをやった」と讃える声も聞かれました。

成都市の住民、曾さんは、度重なる都市封鎖やむやみなPCR検査が行われているため、人々の不満を引き起こしていると述べます。

成都市の住民 曾さん
「むやみなPCR検査を行っているので、不満が高まっている。隣の居住区では、高音拡声器でPCR検査をやるようヒステリックに何時間も叫んでいる。名指しで呼ばれる時もある。人間性がなさすぎる」

5日の昼頃、四川省でマグニチュード6.8の地震が発生した際、成都市の複数の居住区の住民は居住区内に閉じ込められ、脱出が許されませんでした。

成都市の住民 曾さん
「地震が発生したのはお昼時だった。多くの封鎖された居住区では外に出ることもできなかった。庶民の生死は眼中にない」

成都市の住民 楊さん
「地震でみんな死んでしまったら、防疫対策をやっても意味があるのか?脱出するのも許さないなんて、これが人間性のある管理なのか?この政府は人間性のかけらもない」

 
関連記事