高校生失踪事件 当局は自殺と認定

江西省の高校一年生胡鑫宇さんの失踪事件は、依然として注目を集めています。 2月2日、江西省当局は記者会見を開き、胡鑫宇が首を吊って死亡し、遺体は事件の第一現場から発見されたと発表しました。この事件には数々の疑問点があり、多くの民衆は当局の発表は信じないと示しています。

2日午前、江西省、市、県の合同工作チームは上饒市鉛山県で記者会見を開き、胡鑫宇さんの失踪事件に関するいわゆる調査結果を発表しました。江西省公安庁の副庁長は、現場検証や検死、物証の鑑定などを行った結果、自殺による死亡と認定したと発表しました。中共の官製メディア中央電視台(CCTV)をはじめ、多くのメディアが大々的に生中継を行いました。

この発表に多くの民衆が疑問を呈しています。ネットユーザーは、当局の説明に基づいて現場の3D画像を作成しました。それによると、遺体は宙吊りになっていますが、胡鑫宇さんはどのようにして自分を吊るしたのかと、疑問の声が多く上がっています。

北京市民 翟さん
「バレバレの嘘をついています。彼(胡鑫宇さん)は高跳びに長けているのか、それとも跳躍力が高いのでしょうか。そして紐をつけてから、ジャンプして、自分を吊るしたのでしょうか。 あるいは木に登ってから飛び降りたのでしょうか。 (当局の嘘には)本当に感心しました。私に言えるのは一言だけです。全ては彼ら(当局)が勝手に決めるのです」

あるネットユーザーは「学校から出ることは容易ではないが、彼は出てきた。(遺体が発見された)食糧倉庫に入ることは難しいが、彼は入った。生きている時は監視カメラを避けることができ、死んでからは山の捜索を避けることができた」と呆れています。

北京市民 翟さん
「学校からあんなに近く、あんなに多くの人が犬などを使って捜索して、最後にあそこ(学校から400メートル離れた場所)で発見したなんて、天下最大の笑い話です。小学生でも信じないでしょう。3歳児なら信じるかもしれませんが。 子供を騙すような感じで、基本的な常識に反しています」

また、当局は106日間も吊るされていたとされる遺体には、臓器の欠損などはなかったと発表しています。

ネットユーザーからは「ほとんど白骨化したと言っていたのでは? 臓器が無傷とはどういうことなのか?」「100日以上木に吊るされ、気温によって白骨化したはずなのに、臓器が残っているとはすごいことだ」と呆れています。

江西省の蒋さんも、当局の発表は句読点さえも信じないと言っています。

江西省の蒋さん
「この社会に真実なんてあるのか? どこにもありません。 鎖に繋がれた女性、あの唐山の女性の事件を見てみてください。当局の言うことを誰が信じますか? これは、かつてない時代です。 いつも思っているのですが、いつの時代がこのようだったのでしょうか。彼らは民衆が信じようが信じまいが関係ありません。私たちをバカ扱いしているのです」

 
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