中共両会の最中 北京で砂嵐

中共の両会が行われていた傍ら、北京では異常気象が頻発しました。10日、北京では砂嵐に見舞われ、空が真っ暗になり、青い太陽も出現しました。

砂嵐が北京を襲う 青い太陽出現 まるで「世界の終わり」のよう

今月10日、中共の政権交代が行われた北京では、砂嵐が発生し、空一面が霧がかったようになりました。映像によれば、北京上空は暗く、埃っぽく、空気が激しく汚染された様子だったといいます。ネットユーザーは「こんなに暗いなんて、まるで世界の終わりのようだ」と話しています。

また、砂嵐のほか、北京では同日午後、空に青い太陽が出現する現象が目撃されました。

気象局は同日正午、午後2時から夜11時にかけて再び砂塵が舞うとして、注意報を発令しました。

注目の王滬寧氏が政治協商会議主席に就任

10日午後、中共は中国人民政治協商会議の新指導部を発表しました。党序列4位の王滬寧氏が主席に就任し、情報筋によれば、王氏は対台湾統一戦線を担当することになり、習近平氏は失敗に終わった「一国二制度」に代わる新しい政策を打ち出してくれることを期待しているということです。

また、会議では、統一戦線工作部長の石泰峰氏や国務院副総理の胡春華氏など23人が中国共産党副主席に、そして王東峰氏が中国共産党副主席兼秘書長に、299人が中国共産党常務委員になることが発表されました。

かつて習氏に叩かれた趙楽際氏が全人代首席

また同日、全国人民代表大会の会議において、党序列3位の趙楽際氏が常務委員会主席に就任したことが発表されました。メディアによれば、趙氏は江沢民や曽慶紅の下で省長や書記などの要職に就いていました。当時江沢民らが幹部を昇進させる基準には、法輪功への迫害において積極的に自分たちに従うということがありました。

2007年3月、曽慶紅は趙氏を陝西省党委員会書記に異動させ、陝西省での5年間、趙氏は陝西省における法輪功迫害の第一責任者を務めました。

趙氏はかつて、「陝西省千億ドル鉱業権事件」や「秦嶺違法別荘建設事件」などの汚職事件に深く関与しているとして非難されました。情報筋によると、習氏も2つの事件を利用して、趙氏を叩いたといいます。

中共、国務院の改革案を可決も反対票が1つ

10日、両会で「国務院機構改革案」が賛成2951票、反対1票で可決されました。

改革案の内容は多岐にわたり、科学技術部の再編、国家金融監督管理総局や国家データ局の設立、国家信訪局を国務院直属機構とするなどが含まれます。

分析筋によれば、中共の機構改革は、党を強化し、政府を弱体化させ、全体主義的な権力を強化するための手段に過ぎないという批判があります。同時に、ネット上では、この改革に反対票を投じた人物が誰なのかという議論が繰り広げられています。

ウイルス流行隠蔽の中共高官が姿を現す

米国では再び中共ウイルス(新型コロナウイルス)の起源について議論がされているなか、ウイルス流行当初に解任された湖北省党委員会書記の蔣超良氏が、湖北省代表団の副団長として両会に出席したことが注目を集めています。

2019年末、湖北省武漢市で中共ウイルスの集団感染が発生し、その後、中国全土や世界各地に蔓延しました。メディアによれば、蔣氏を中心とする地方幹部が中共上層部と共謀して流行を隠蔽し、感染が爆発した後も対応できず、急速な拡大に繋がったといいます。その後、蔣氏をはじめとする地方幹部は突如、当局から解任されました。

張文宏氏「次なるウイルス発生の可能性」

現在、中国全土でインフルエンザが急速に流行し、病院が過密状態になっています。

中国の著名な感染症専門家である張文宏氏は10日、メディアのインタビューに応じ、新たなウイルス流行の可能性があると述べました。

流行している「A型インフルエンザ」について、張氏は、免疫力の低い人は公共の場ではマスクを着用するよう呼びかけています。

当局が「A型インフルエンザ」としているものが、実際には新たなウイルスではないのか、国民の間では疑問の声が上がっています。

 
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