前場の日経平均は続伸、自律反発が中心 円高警戒和らぐ

[東京 19日 ロイター] – 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比288円76銭高の2万2009円01銭となり、3日続伸した。為替市場で円高の流れが一服し、企業業績への悪影響に対する警戒感が和らいで買い戻しが先行した。

自律反発が中心の動きとなった。日経平均は、節目2万2000円を回復し、一時2万2040円05銭に上昇したが勢いは続かず、間もなく2万1900円台半ばから後半での高値もみ合いに移行した。前引けにかけて2万2000円を改めて回復したが、戻り待ちの売りが上値を抑えた。

TOPIXは1.58%高だった。東証1部の午前中の売買代金は1兆1064億円。 セクター別では卸売業が上昇率トップで、その他金融、倉庫・運輸関連、非鉄金属が続いた。下落はゴム製品のみだった。

市場では「3月の期末を控えて、配当利回りの高い銘柄の多いセクターが物色されているようだ。金利先高観から買いにくかった銘柄にも割安感が出ている」(証券ジャパンの調査情報部長、大谷正之氏)との声が聞かれた。

東証1部の騰落数は、値上がり1966銘柄に対し、値下がりが79銘柄、変わらずが19銘柄だった。

 
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