スパイ容疑のチベット出身警官 市民権取り消しの可能性も

ニューヨーク市警111管区のチベット出身の警察官が中共の工作員として活動していたとして、21日に逮捕・起訴されました。弁護士によると、すでに米国籍を取得しているアンワン容疑者は、市民権を剥奪される可能性があります。

裁判所の起訴状によると、アンワン容疑者の父親は中共解放軍の退役軍人で共産党員です。母親も共産党員で、元政府高官でした。両親と兄弟はいずれも中国在住で、兄弟は解放軍の予備軍だといいます。

アンワン容疑者は、政治亡命を申請する際に、自身がチベット族であるために中国で逮捕され拷問を受けたと主張しています。

ニューヨークの弁護士 葉寧氏
「彼は米国の市民権取得の際に、米国政府を欺瞞する陳述をしていないのか。もしあった場合、政府は二つの洗濯ができる。一つはこの事件の起訴の際に、連邦裁判所に市民権抹消の申請も同時に提出する。もう一つは、国土安全保障省が彼の市民権を抹消することができる」

昨年11月12日、アンワン容疑者に新唐人テレビのニュース番組への出演を依頼した新唐人のスタッフは、今回の事件に対し、遺憾の意を示しました。

新唐人記者
「アンワンは地元のコミュニティで活躍していたが、中共に対する認識が浅かったために、取り返しのつかない間違いを犯した。中共にまだ幻想を抱いている人や中共と結託している人は、このことから教訓を得て、アンワンと同じ轍を踏まないようにしてほしい」

ジョン・デマーズ(John C. Demers)司法次官補(国家安全保障担当)は、各地方政府の官僚は中共スパイによる脅威について十分に認識する必要があると促しています。

FBIの対外情報部門を担当する特別捜査官アラン・コーラー(Alan Kohler)氏は、中国は米国の防諜活動の最大の脅威であり、パートナーと共にこの種のスパイ活動を積極的に調査し阻止すると述べています。

新唐人記者
「アンワン容疑者は中共スパイおよび電信送金詐欺、虚偽の陳述および公的プロセスの妨害などの容疑がかけられている。有罪となった場合、最高で55年の禁固刑を科されることになる」

 
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