「中国に半導体製造装置売るな」米国がオランダに圧力

米政府はオランダ政府に対し、オランダの半導体製造装置メーカーASMLが主要装置を中国に販売するのを禁止するよう求めています。

ASML社は、世界有数のチップ製造装置メーカーで、なかでも「露光装置」分野においては世界唯一のメーカーです。

そして同社は、その装置の一部を中国に販売しています。

もしオランダ政府が、ASMLが中国と取引することを禁止することに同意すれば、中国がアクセスできなくなるチップ製造装置のリストはさらに長くなります。そうなれば、中国のチップメーカーにまた深刻な打撃を与えることになります。

しかし、オランダ政府はまだ同意していないようです。

オランダ政府はすでに、ASML社の最先端システム、極端紫外線(EUV)技術を使用している設備を中国に販売することを禁止しています。

この装置の単価は1億6000万ユーロ(約220億円)です。

米国は現在、ASMLの旧式の深紫外線(DUV)露光措置の一部も販売禁止にするようオランダ政府に求めています。

最新型から一世代遅れているとはいえ、チップ製造において、現在最もよく使われている機械です。チップ供給が不足している中、今もなおニーズが高いです。

オランダにとって中国は第3位の貿易相手国であることを考慮し、オランダの首相は、中国との二国間貿易関係を制御しようとすることは支持しないと述べました。

ASML社も、旧式のDUV技術の中国への販売を禁止する可能性を否定しました。

データによると、ASMLの中国支社は、昨年の総売上高の15%近くを占めています。

〈字幕版〉

 
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