前場の日経平均は4日続伸、円安好感で輸出株買われる

[東京 18日 ロイター] – 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比223円84銭高の2万2921円20銭となり、4日続伸した。外為市場で1ドル113円台と、半年ぶりの円安水準を付けたことを受け、自動車、ハイテクなどの主力輸出株に買いが先行した。上海総合指数など中国株の上昇も支えになった。日経平均の上げ幅は一時250円を超えたが、直近の上昇ピッチが速いため過熱感も意識され、前場後半は高値圏でもみあった。

TOPIXは0.74%高で午前の取引を終了。東証1部の前場の売買代金は1兆1077億円だった。セクター別では石油・石炭、ゴム製品が高く、水産・農林、空運もしっかり。半面、鉱業、その他製品、食料品は軟調だった。市場では「米景況感に強気の見方が台頭する中で、ドルが113円台を付けたことで輸出企業の業績上振れに期待が高まった。だが、日経平均が2万3000円を上抜くにはボリューム不足の感も否めない」(サクソバンク証券チーフマーケットアナリストの倉持宏朗氏)との声が出ていた。

東証1部の騰落数は、値上がり1627銘柄に対し、値下がりが417銘柄、変わらずが57銘柄だった。

 
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