【動画ニュース】不法移民に家族を殺害された遺族「国境の警備を強化してほしい」

アメリカを目指して北上中の中米からの移民キャラバン。すでに6000人以上がアメリカとの国境を接するメキシコの町に到着し、アメリカ入国のチャンスを狙っています。新唐人記者はアメリカ南部の国境の町で、不法移民によって家族を殺された人々の団体「エンジェルファミリー」のメンバーを取材しました。メンバーたちは、悲劇の繰り返しを防ぐために、国境の安全を強化してほしいと呼びかけています。

「エンジェルファミリー」 Mary Ann Mendozaさん

「私の息子はアリゾナ州メサ市の警官だった。2014年5月12日、不法入国した外国人犯罪者によって殺害された」

2014年、当時32歳のメンドーサさんの息子、ブランドン・メンドーサさんは、前科のある不法移民者によって殺されました。後に、メンドーサさんは「エンジェルファミリー」に加入しました。

「エンジェルファミリー」は外国人犯罪者に家族を殺された母親の集まりです。アメリカ南部の国境の街に集まり、警備を強化し、犯罪者の入国を防ぐよう呼びかけています。

「エンジェルファミリー」 Mary Ann Mendozaさん

「我々がここに集まったのは、逝った人々のためだけでなく、不法移民の犯罪から逃れた人々のためでもあり、米国人の被害者を増やさないためでもある」

中米諸国からの移民キャラバンは今もなお、アメリカを目指して北上を続けています。サンディエゴと国境を接するメキシコのティフアナにはすでに6200人以上の移民が集結しています。

ホンジュラスからの移民希望者  Emerson Carson氏

「みんなが団結して、ここまで来ることができた。メキシコのメヒカリにも約3000人が到着した」

この数は今後さらに増え、少なくとも1万人に上ると予測されています。

ニールセン国土安全保障長官

「私たちが知っている限り少なくとも500人の犯罪者が混じっている。我々の認識ではほとんどのキャラバンメンバーは入国の資格を備えていない

これらの人々は、国境の町で、アメリカの保護を待ています。

2017年のデータによると、アメリカに保護を求めてきた人々のうち、資格を満たす者は9%未満でした。アメリカ入国の目的は、経済的援助やすでにアメリカに入国している家族と会うためでした。

ニールセン国土安全保障長官

「我が国の南部国境は前例のない危機に直面している。危機は不完全な連邦法律および第9連邦控訴裁判所の間違った命令によるものだ。サンフランシスコにあるこの裁判所は、大統領の判断を覆した。国家の安全を脅かす真の脅威に対する決定権が大統領には充分あ流。これは非常に危険な命令だ」

サンフランシスコ連邦地裁のジョン・ティガー判事は20日、トランプ大統領が今月に署名した不法入国者の難民申請を認めない大統領令に対し、差し止めの仮処分命令を出しました。

トランプ大統領

「第9連邦控訴裁判所の命令によって、やるべきことが簡単にできなくなった。私が言いたいのは、第9連邦のやり方は不公平である。第9連邦のいずれの起訴も我々への攻撃であり、最高裁まで上訴しないといけない。だが旅行禁止令のように、最終的には我々が勝った」

第9連邦控訴裁判所の仮処分命令について、トランプ大統領は最高裁まで上訴すると示しました。また民主党には、移民および国境安全に関する法律改善への協力を呼びかけています。

「エンジェルファミリー」メンバー  Mary Ann Mendozaさん

「彼らは国境で親子が離れ離れになったと言うが、米国人には永遠の別れとは何なのかを知ってほしい。私は二度と息子を抱きしめることができなくなり、愛していると言うこともできない。別れを告げるチャンスもない。墓地は息子に会える唯一の場所である」

 

 
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