「カナダは同盟国と共に香港危機に対処すべき」英人権活動家

香港国家安全維持法は依然として注目を集めています。英国の人権団体「香港ウォッチ」のベネディクト・ロジャーズ(Benedict Rogers)会長は、香港との犯罪人引き渡し協定を停止したカナダ政府を称賛し、さらにいくつかの提言を行いました。

「香港ウォッチ」会長 ベネディクト・ロジャーズ氏
「全人代が7月1日に厳しい国安法を施行し、香港の自治を徹底的に破壊した。一国二制度の終焉を意味している」

「香港ウォッチ」のロジャーズ会長はこのほど、カナダ議会のカナダ・中国関係委員会の公聴会で、香港政府がジミー・ライ氏やアグネス・チョウ氏などの民主活動家を逮捕し、立法会選挙を1年延期したことを批判しました。

「香港ウォッチ」会長 ベネディクト・ロジャーズ氏
「これらの事件は、中国共産党が香港を全面的に押さえたことを意味する」

ロジャーズ氏は、香港との犯罪人引き渡し協定を停止したカナダ政府を称賛し、人権侵害や中英共同宣言に違反した香港政府関係者にマグニツキー法に基づく制裁を課すこと、香港に国連特使や国連特別報告者を設置するのを応援すること、他の国と協力して香港から逃れる必要のある人々に亡命を提供することなど、いくつかの提言を行いました。

「香港ウォッチ」会長 ベネディクト・ロジャーズ氏
「(中共政権が)唯一理解できる言葉は”プレッシャー”だ。標的を絞った制裁をもって、彼らが罪から逃れることはできないという明確なメッセージを発するべきだ」

8月9日、カナダを含む「ファイブアイズ」は声明を発表し、中共に対し、「一国二制度」の公約を守るよう求めました。また、香港政府に対しては、一刻も早く選挙を行うよう求めました。

「香港ウォッチ」会長 ベネディクト・ロジャーズ氏
「自由世界は、自由、民主主義、人権、国際ルールに基づく秩序を守らなければならないと信じている。今こそ行動の時であり、できるだけ強く、集中して、統一された行動をとるべきだと考えている」

 
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