「台湾は孤独ではない」欧州議会代表団 初の台湾公式訪問

欧州連合(EU)欧州議会初の公式代表団が台湾を訪問しました。代表団の団長は4日の記者会見で、台湾は孤独ではないと強調しました。代表団はまた、台湾が中国共産党からの圧力に直面している中、EUと台湾の関係強化を求めました。

「台湾は孤独ではない」。

これは11月4日、EUの欧州議会議員が初めて台湾を公式訪問した際に、議員団の団長が述べた言葉です。

代表団は、中共からの圧力の高まりに直面している台湾との関係強化を目指しています。

中共は民主的に統治されている台湾を自国の領土と主張し、武力による占領も辞さない構えを見せてます。

代表団による5日までの3日間にわたる訪問日程では、偽情報やサイバー攻撃などの脅威について台湾の重要閣僚との意見交換が行われました。

フランス選出のラファエル・グリュックスマン議員が代表団を率い、計7人の議員が訪台しました。

仏選出欧州議会議員 ラファエル・グリュックスマン氏
「私たちは、非常にシンプルで明確なメッセージを持ってここに来ました。皆さんは孤独ではありません。欧州は、自由の保障及び法の支配、そして人間の尊厳を護持するために、あなた方と共にいます」

「権威主義と民主主義の世界的な対立の中において、我々は皆、同じ船に乗っているのです。そして、我々EUも同じ船に乗っていることを示す時が来ています。ですから、今回の台湾訪問は重要な第一歩と考えるべきです」

台湾はバチカン市国を除き、欧州諸国との正式な外交関係を持っていません。

中共からの報復を懸念し、ほとんどの国は台湾の上級大臣の招聘や、台湾への高官派遣などを躊躇しています。

中共は今回の公式訪問に対して、欧州が台湾の分離主義勢力に誤ったメッセージを送っていると非難しています。

外交部の汪文斌報道官は定例会見で、EUは誤りを正すべきだと主張しました。

 
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