スペースXに「倒産危機」 エンジン開発の遅れ

米国の宇宙企業「スペースX」は現在、テキサス州で次世代宇宙船「スターシップ」を開発していますが、順風満帆ではないようです。最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は、ロケットのエンジンの問題を解決できなければ、同社は「真の倒産リスク」に直面する可能性があると、社員に宛てた電子メールで警告しました。報道をご覧ください。

スペースXの創業者兼CEOのイーロン・マスク氏は、同社の次世代ロケットエンジン開発に進展が見られないことを懸念していると報じられています。

技術ブログ「宇宙探査(Space Explored)」が、マスク氏が社員に宛てたメールの一部を公開しました。マスク氏はその中で、ロケットのエンジンについて言及し、スターシップの「ラプターエンジンの製造危機は数週間前よりも悪化している」と述べています。

メールでは、同社の経営陣を最近再編したことにも触れています。

CNBCは関係筋の話を引用して、二人の副社長が辞任したと報じています。一人は推進担当で副社長のウィル・ヘルツリー氏で、もう一人はミッション・打ち上げオペレーション担当で副社長のリー・ローゼン氏です。

CNBCによると、二人の主な辞任の理由は、ラプターエンジンの開発が進まなかったことだといいます。

マスク氏はメールの中で、「来年、少なくとも2週間に1回のペースでスターシップの飛行を実施できなければ、我々は本当に倒産リスクに直面する」と述べています。

スターシップは、スペースX社の将来のミッションにおいて中心的な役割を果たします。11月初め、マスク氏は、スペースXはスターシップの最初の軌道飛行について、1月か2月に「うまくいけば打ち上げる」と語りました。

しかし、ロケットのプロトタイプにはそれぞれに約39基のラプターエンジンが必要です。スターシップが誰かをどこかに連れて行く以前に、スペースX社はまずエンジンの問題を解決しなければならないということです。

〈字幕版〉

 
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