北京五輪の報道規制に戸惑う各国の記者

現地時間2月4日の夕方、北京冬季五輪が開幕し、世界各国の記者が現地からその様子を伝えました。世界中から集まった数千人のジャーナリストは、中共ウイルス対策の厳しい制約の下で仕事をしています。

選手や他のスタッフと同様、記者も一般市民から切り離された「オリンピックバブル」あるいは「クローズドループ」と呼ばれる場所に閉じ込められています。

これらの規制の下で、報道記者は限られた場所にしか行くことができず、中国の首都を自由に移動することは許されません。

クロアチア国営放送HRTのベテラン記者、ヴィキ・イヴァノヴィッチ氏はこの状況を、まるで刑務所にいるような気分だと語りました。

クロアチア国営放送HRTシニア記者ヴィキ・イヴァノヴィッチ氏
「私たちはまるで刑務所にいるような気分だ。ホテルの外には出られない。外には警察がいるし、大きなフェンスもある。私にはオリンピックの精神が感じられない。すべてが始まれば変わるのかもしれないが、私にはわからない。本当に奇妙な感じだ」

4日早朝、オランダ公共放送局NOSの記者が、オランダの全国ニュース番組で生中継をしていたところ、カメラから引き離される事件が起きました。

記者は北京国家体育場(鳥の巣)の近くに立っていました。彼らを強制的に追い出した中国人男性は強い北京訛りで話しているのが聞こえました。

男性は記者に、このエリアでの取材は禁止されていると指摘し、もっと離れるようにと指示しました。

オランダ人記者は、近くのいくつかの場所で報道を試みましたが、いずれもビデオ撮影は許されませんでした。

〈字幕版〉

 
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