米 インドに対露強硬姿勢を要請

11日、インドの国防相がワシントンD.C.の国防総省を訪れ、戦略的会談を行いました。それに先立ち、バイデン大統領は、ロシアに対し中立の立場をとり、今もロシアの石油を輸入しているインドの首相と会談しました。バイデン政権は、ロシアと中国の両方に対抗するため、インドとの関係を深め、より強固な対抗勢力を築こうとしています。これに対し、インドはどのように反応しているのでしょうか?

報道をご覧ください。

米国とインドは共にウクライナに対し人道的支援を行っていますが、ロシアの侵攻に対する責任をどう追及するかについては、両国の首脳は同じ考えではありません。

11日、ホワイトハウスで行われたオンライン首脳会談で、バイデン大統領はインドのモディ首相にロシアに対して強い姿勢をとるよう促しました。

米国 ジョー・バイデン大統領
「米国とインドは、ロシアが起こした戦争による撹乱効果への対処方法について、緊密な協議を続けていくつもりだ」

インドは今もロシアから石油を輸入しており、国連人権理事会からロシアを排除するための投票を棄権しました。インドは、ウクライナでの殺害について独立した調査を行うよう求めました。

インド ナレンドラ・モディ首相
「ウクライナとロシアの双方の大統領とは何度も電話で話をした。私は平和を訴えるだけでなく、プーチン大統領とウクライナ大統領の直接会談を提案した」

両国間の会談の最重要事項はロシアだけではありません。

米国防省長官 ロイド・オースティン氏
「中華人民共和国は、近隣諸国に楯突き、その主権を損なわせようとしている。中共政権は、中印国境沿いの軍民両用のインフラの建設から、南シナ海での不法な主張に至るまで、インド太平洋地域の安全保障を侵食している」

インドの国防相は、中国やロシアについて直接コメントはしませんでした。

米国のオースティン国防長官は同日、インドのシン国防相を国防総省に迎え、インド太平洋の平和と安全を維持するために両国の防衛パートナーシップをいかに強化するかについて、戦略的な会談を行いました。

一方、中国は南シナ海での軍事態勢を強化しています。

また、核兵器の増強も加速しています。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、今年、中国の西部地区で100以上のミサイル発射施設らしきものが発見されました。

専門家は、これらの施設は米国に到達可能な核弾頭ミサイルを格納するために使用されている可能性があると指摘しています。

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