複数の情報によると、中国本土の一部の省で深刻な鳥インフルエンザの感染が拡大しており、多数の養鶏場が壊滅的な被害を受けています。しかし、現在に至るまで中国共産党(中共)の官製メディアはこの件について一切報じていません。情況に詳しい関係者によると、当局は感染した鶏を殺処分する通知を出しておらず、養鶏業者によって市場に流通していると明らかにしました。
最近、『鵝鵝』という名前の養殖業者が動画を投稿し、警鐘を鳴らしました。動画によると、現在、山東省や河南省、河北省などで食肉用のアヒルが鳥インフルエンザに感染しており、一部の親ガチョウにも感染が広がっているといいます。投稿者は「皆さん、十分に注意してください」と呼びかけています。
山東省のある養殖場の養鴨業者『養鴨春姐』が投稿した動画には、大量のアヒルが感染し、地面に横たわる様子が映し出されていました。投稿者は「養殖業者の苦境は計り知れません。エサを与える前に、すべてのアヒルが死んでしまいました」と嘆きました。
河南省のある養殖業者も、河南省濮陽市で飼育されているガチョウがほぼ全滅したと明らかにしました。
中国本土の複数の省で、養殖場における深刻な鳥インフルエンザの感染拡大が確認されているにもかかわらず、公式メディアは一切報じていません。
台湾のウイルス専門家 何美郷博士
「中国の現況は、我々には知ることができません。(中共は)そもそもルールに従わず、国民の反発を恐れることもありません。なぜなら、国民自身も実態を把握できず、情報が完全に封鎖されているからです。ですから、中国の状況についてはどうすることもできませんが、私たちは慎重に観察していくしかありません」
時事評論員 唐靖遠氏
「中共の体制は、どれほど大きな天災や人災が発生しても、常に『国は安定し、情勢は非常に良い』という虚偽のイメージを作り上げようとします。これは、中共が自らの統治を維持し、強化するために一貫して行ってきた手法です」
時事評論員の唐靖遠氏によると、数年前に新型コロナウイルスの感染が拡大した際、中共の指導者は、旧正月期間中に「喜びと平和に満ちた雰囲気を作るように」と指示したとされています。その結果、当局が感染状況を隠蔽し、最終的に制御不能となり、世界中に深刻な影響を及ぼしました。中国経済もその影響でさらに深刻な危機に陥ったと指摘しています。また、唐氏は、現在の中共が経済の立て直しに必死で、投資誘致を進めるとともに、西側諸国との関係改善を図り、経済貿易の連携を強化しようとしていると分析しています。
唐靖遠氏
「もしこのような状況下で、中国本土で再び感染症が拡大すれば、それが新型コロナウイルスであれ、高病原性の鳥インフルエンザであれ、中共の投資誘致や経済活性化の取り組みにとって致命的な打撃となるでしょう。そのため、中共はあらゆる手段を使って、この事実を隠蔽しようとするのは間違いありません」
昨年12月中旬の時点で、江蘇省の女性養殖業者『小棉襖』が動画で警告を発していました。彼女は、山東省、安徽省、河北省、東北地域で鳥インフルエンザが蔓延し、さらに『アヒルの疫病』が養鶏場で発生していると指摘しました。
養殖業者が相次いで現場の緊急事態を訴えているにもかかわらず、中共の国家疾病管理予防センターや国家衛生健康委員会は、この問題を軽視し、適切な対応を取っていません。さらに、感染拡大を防ぐための家禽の殺処分措置についても公表せず、市場への流通や人への感染を防ぐための具体的な対策が示されていません。
上海在住の王さんは、大紀元に対し、「国内では殺処分の通達が出されず、感染した鶏は養殖業者によって市場に流通している」と明かしました。また、江蘇省の養殖業者もこの発言を裏付けるかたちで、「私たちの町には10軒の養殖場があるが、すべて鳥インフルエンザの被害を受けた。それにもかかわらず、すべての家禽が市場に出回ってしまった」と語りました。
何美郷博士
「病原体が存在する食べ物は食べてはいけません。すべて禁止されるべきです。しかし、中共の対応はむしろ状況を悪化させています。感染した家禽が屠殺場に持ち込まれれば、ウイルスが拡散するリスクが高まります。さらに、他の養殖場から出荷された家禽も同じ屠殺場で処理されるため、もし屠殺場が汚染されれば、そこから各養殖場へとウイルスが持ち帰られ、感染がさらに広がる恐れがあります」
時事評論員の唐靖遠氏によると、現在のところ、鳥インフルエンザは主に家禽類の間で感染が広がっており、人から人への感染リスクは比較的低いとされています。しかし、中国各地で鳥インフルエンザが発生しているにもかかわらず、当局が事態を隠蔽し、適切な感染対策を講じていないことが懸念されると指摘しています。その結果、依然多くの人々が家禽と頻繁に接触しており、人への感染リスクが高まっていると見られます。
唐靖遠氏
「感染者が増え、ウイルスが変異すれば、人から人への感染率が上昇する可能性があり、最終的には現実の脅威となる恐れがあります。このウイルスはA型インフルエンザウイルスに分類され、RNAウイルスの一種です。RNAウイルスは変異しやすい特性を持っており、そのため、感染拡大のリスクが極めて高いのです」
昨年末以降、世界各国で鳥インフルエンザの感染が確認されています。しかし、中共の官製メディアは、韓国、英国、日本、米領プエルトリコなどの感染状況を大きく報じ、その深刻さを強調する一方で、中国国内の感染状況については一切触れていません。




