北京暴走事件の加害者 政府庁舎前で不満訴える

中国共産党(中共)による強制的な家屋の取り壊しが国民の不満を招く中、最近、北京の路上で悪質な車両突入事件が発生しました。事件の直前、加害者の男性は政府庁舎の前で「政府、公安・検察・裁判所は違法だ」と叫んでいたことが明らかになっています。

3月18日、インターネット上に投稿された複数の動画から、北京市順義区楊鎮の交差点で無差別に人をはねる事件が発生し、多数の死傷者が出たことが明らかになりました。事故発生後、警察はすぐに現場周辺を封鎖しました。

北京市民
「ここは北京市順義区楊鎮です。あの男は社会への報復をしようとしていたのでしょうか?どこへ逃げたのかと思ったら、あちらの方へ走っていきました。市場の中で、野菜を売っている場所で次々と人をはねていました」

今回の事件で車を運転し人々をはねたとされる男性は、事故発生前に順義区楊鎮の政府庁舎前で、何らかの不満を訴えていたとみられています。

北京男性
「政府、公安・検察・裁判所は違法です!社会への報復で法律を正すつもりです!」

インターネット上の情報によると、この男性の自宅は中共当局によって強制的に取り壊されたとされています。事件当日、男性は事前に動画投稿アプリ「抖音(ドウイン)」(抖音:中国版TikTok)に動画を投稿し、およそ20分後に車で突入する事件を起こしました。事件発生後、男性の抖音アカウントは封鎖され、当局は関連情報の拡散を厳しく制限しているとみられています。

北京市民の魏さんは「中共は独裁体制であり、強制的な家屋の取り壊しに遭う市民は非常に多い」と話しています。

北京市民 魏さん
「中共があなたの家を取り壊そうと決めたら、実際にそうされてしまいます。最終的には、暴力団を使ってあなたを殴り、拘束し、刑務所に入れることすらあります。出所したときには、すでに自宅は跡形もなくなっているでしょう」

中国本土では、社会に不満を抱えた一般市民による報復的な事件が後を絶ちません。

昨年11月には、珠海市の体育センターでも無差別に人をはねる事件が発生し、35人が死亡、43人が負傷しました。この事件は国内外に大きな衝撃を与え、多くの中国本土の市民の間で社会の治安に対する不安が広がりました。

北京のメディア関係者 龍さん
「このような事件は今後ますます増え、次第に深刻化していくでしょう。社会への破壊力や市民への被害もさらに大きくなっていくと思います。しかし、権力を握る者たちはこうした事態をまったく気にかけていません。自分たちの地位と利益さえ守れれば、一般市民の命や暮らしなどどうでもいいのです」

龍さんは、中国では市民による社会への報復事件が頻繁に発生しており、多くの人が「問題の根源は中国共産党にある」と気づき始めていると指摘します。そして「中国共産党の専制体制が続く限り、このような悲劇はなくならないだろう」と述べました。

 
関連記事