日本の北海道ならではのパウダースノーは、近年多くの外国人観光客を魅了し、観光客の増加と地域経済の活性化につながっています。こうした中、外国資本によるリゾート開発が進んでおり、地元では物価の上昇や日本人の国内旅行への意欲に影響が出るのではないかと懸念の声も上がっています。
通りにはカラフルなスキーウェアを着用した外国人観光客が行き交い、赤倉の街並みを歩いています。当地特有のパウダースノーと日本文化の魅力が、多くの外国人スキーヤーを惹きつけており、さらに国際的な企業によるリゾート開発の投資も進んでいます。
ペイシャンスキャピタルグループのCEO ケン・チャン氏
「人々は日本でスキーを楽しみたいと考えており、日本ならではの体験を求めています。同時に、私たちは日本人のお客様も非常に大切にしています。そのため、日本のお客様がリゾート内で他の人々と交流し、理解し合い、店舗やスキーセンターを気軽に利用できる環境を整えることが、私たちにとって非常に重要なのです」
このリゾート開発には、最大で14億ドル(約2兆1000億円)が投じられ、およそ350ヘクタール(約3.5平方キロメートル)の規模で進められる予定です。地域への資金流入や多くの雇用創出が期待されていますが、地元の事業者からは「地域と連携しながら、より良い計画づくりを進めるべきだ」との声も上がっています。
日本妙高スノースポーツ社の共同オーナー ランズリー氏
「リゾートと地域社会が分断されるような状況にはしたくありません。それは望んでいません。ですから、リゾートが地域社会を含むかたちで、観光業だけでなく住民も含めた、町全体としてのより大きなビジョンを描いていけたらと願っています」
赤倉で饅頭店を営む店主は、日本の伝統文化を守り続けたいと考えており、外国人観光客の増加によって物価が上昇し、国内からの観光客の足が遠のくのではないかと懸念を示しています。
温泉饅頭店を営む店主 みやしたこうじさん
「今までの日本のお客様が来ながら、さらに外国人のお客様が来る。というのであれば、ものすごくウェルカムなんです。その今の来ているお客様が来れない状態になって、外国人のお客様だらけになっているというのは、やはり困ります」
現在、東京出身の投資家は、この開発計画が2つのスキーリゾートを含む大規模なものであることから、地元住民の懸念を十分に理解していると述べています。その上で、地域住民との対話を続け、合意を得ながら、双方にとって利益のあるかたちを目指したいとしています。




