米国のピート・ヘグセス国防長官は29日、硫黄島を訪れ、日本の石破茂首相や中谷元防衛相とともに、硫黄島戦役80周年の追悼式典に出席しました。前日には、米国、日本、フィリピンの3か国が南シナ海で合同軍事演習を実施しています。
ピート・ヘグセス米国防長官のインド太平洋地域歴訪は、日本で終点を迎えました。29日、硫黄島戦役80周年の追悼式典に出席する前に、第二次世界大戦時に活躍した米国退役軍人を慰問しました。
1945年、硫黄島では日米による激しい戦闘が36日間にわたって繰り広げられ、太平洋戦争の中でも最も過酷な戦いの一つとされています。日米両軍の戦死者はあわせて2万5千人を超えました。
ヘグセス氏は、石破茂首相および中谷元防衛相とともに、合同追悼式に出席しました。
中谷元防衛相
「この島でそれぞれ祖国のために命を捧げた日米双方のすべての御魂に対し、謹んで哀悼の誠を捧げ、心からご冥福をお祈り申し上げます」
ヘグセス氏は演説の中で、日米両国の深い友好関係を高く評価しました。
ピート・ヘグセス米国防長官
「日米同盟は、1945年の勇士たちに対し、かつての敵がいかにして今日の友へと変わったかを示すものです。我々の同盟は、これまでも、そしてこれからもインド太平洋地域の自由、繁栄、安全、そして平和の礎であり続けます」
30日、ヘグセス氏は石破氏や中谷氏とそれぞれ会談を行いました。日米の防衛当局は、同盟の抑止力をいかに強化するかについて協議しました。
28日、フィリピンを訪問したヘグセス氏は、同国のマルコス大統領およびギルバート・テオドロ国防相とそれぞれ会談しました。ヘグセス氏は、中国共産党(中共)政権が南シナ海で繰り返す威圧的な行動に強い懸念を示しました。
ピート・ヘグセス米国防長官
「我々は、この地域に航行の自由を取り戻すことを確実にします。今日の会談でもこの点について言及しました。航行の自由は、フィリピンが南シナ海あるいは西フィリピン海と呼ぶ海域で持つべき当然の権利です。我々はこの問題を非常に重く受け止めています」
同日、日米比の3か国は、南シナ海のスカボロー礁周辺海域で共同海軍演習を実施しました。
トランプ政権が掲げる「力による平和」の方針について、ヘグセス氏は、「戦士の精神の回復、軍の再建、抑止力の再構築」という三位一体の戦略によって、その実現を目指すと述べました。




