中国・河南省の女性、張琦さんが、風邪の治療で病院を受診した際、左肺を不正に摘出されたとして訴えています。張さんは自らを「中共による生体臓器収奪の被害者」と名乗り、母親の杜廷香さんとともに、先月ドイツで行われた中国大使館主催の「中国文化祭」で抗議活動を行いました。2人は現場で「習近平、私の左肺を返せ!」と叫び、居合わせた人々を驚かせました。新唐人テレビの記者は2人に単独取材を行い、鄭州大学附属病院での手術の経緯について詳しく話を聞きました。
中共による生体臓器収奪から生き残った張琦の母親 杜廷香さん
「もし国内にいたら命が危ないと思いました。命からがら逃げ出しました」
張さんと杜さんは、中国から脱出後、記者の取材に応じ、恐怖と衝撃を隠しきれない様子で当時の出来事を振り返りました。
2018年6月、当時23歳だった張さんは、風邪をひいたため鄭州大学附属病院を受診しました。ところが、医師の説明を信じて受けた手術の結果、生きたまま左肺全体を摘出されたといいます。
杜さん
「医師の助言を信じました。入院後、娘の肺にカビの感染があると言われ、『胸腔鏡で少し治療すればすぐ治る』と説明されました。胸部外科に転科し、担当医は崔広暉という医師でした。『ごく小さな処置で、針を刺す程度の手術だ』と言われていました。しかし手術中、突然呼び出され、「胸を開いた結果、手術内容を変更する。胸腔鏡や穿刺ではなく別の方法に切り替える。時間がないので早く署名してほしいと求められました」
杜さんは動揺し、内容をよく理解しないまま署名してしまいました。医師からの説明はほとんどなく、ただ急かされるままだったといいます。手術が終わった後、告げられた内容に衝撃を受けました。
杜さん
「医師から『左肺を完全に切除した。将来の感染を防ぐため、上部も取った』と言われました。左肺の上葉と下葉をすべて摘出されたのです。さらに『これはあなたのためだ。将来、移植が必要になれば50万元(約1100万円)を用意すれば、適切な肺を見つけてやる。肺葉は5つあるから3つでも生きていける』と言われました」
退院後まもなく、張さんの胸部に異常が生じ、医師に相談すると「気管支ステントを入れれば問題ない」と説明されたといいます。しかし、その後も発熱が続き、北京の別の病院を受診しました。
杜さん
「約50日間、週に1回の手術を続けましたが、まったく良くなりませんでした。その後、上海の病院で管を取り除き、開胸手術を受けました。胸の中央の骨を切り、両側の組織を縫い合わせて胸を閉じました。さらに脇の下から開胸し、肋骨を取り除く処置も受けました。大きな穴が開いていて、とても直視できない状態でした。医師からは『自分で包帯交換を覚えてください。毎日は対応できない』と言われました。中はひどい損傷で、取り出したガーゼはすべて血で染まっていました」
張さんはこれまでに20回以上の手術を受けており、胸部には現在も塞がらない傷が残っています。そのため仰向けで眠ることができず、食事にも厳しい制限があるといいます。
湖北省武漢市の三甲病院の元看護師である張宇さんは、このような事件は通常、医師個人の判断では不可能であり、病院の管理職が関与している可能性が高いと指摘しています。
湖北省武漢市の三甲病院 元看護師 張宇さん
「一般の患者は医療報告書の内容を理解できません。報告書自体は病院側の記録であり、医師の裁量によってどうにでも書き換えられます。たとえば、医師が『肝臓に病変があるから切除した方がいい』と言えば、患者は信じて手術を受けるしかないのです」
張宇さんは、中国では患者が自分の状況をよく知らないまま医師の提案に従うことが多いが、臓器に問題があるかどうかさえ分かっていないことがほとんどだと述べました。
張宇さん
「もし特定の人の腎臓が必要になった場合、権力者や富裕層に合わせてマッチングし、『あなたの腎臓に異常がある』という診断書を作ることも可能です。報告書や検査結果は医師が作成し確認するため、その過程で手を加えることができるのです」
9月21日にドイツ・デュイスブルクで開催された中国大使館主催の「中国文化祭」では、中国からの亡命者や人権活動家による抗議行動が行われました。その中でも最も注目を集めたのが張琦さんでした。
張琦さんは自身の悲惨な体験を記したポスターを掲げ、鄭州大学附属病院で崔広暉医師によって左肺全体を摘出されたと公に訴えました。さらに、他人の臓器を購入して移植するよう勧められたとも主張しています。
母と娘は、中国最大の検索サイト「百度」では医師の受賞歴や経歴しか閲覧できず、海外に出てGoogle検索を利用したところ、崔医師が過去に臓器売買に関与していた経歴があることを知ったと話しています。
杜さん
「調べたところ、2017年から2018年にかけて鄭州大学病院ではすでに臓器移植手術が行われていました。2018年には正式に移植センターが設立され、現在も長年にわたり続けられています」
鄭州大学第一附属病院は、生体臓器収奪への関与が疑われ、国際機関による追跡調査の対象となっています。
法輪功迫害追跡国際組織 汪志遠代表
「中共が法輪功学習者の臓器を収奪してきたことで、社会の道徳的基盤が崩壊し、殺人を正当化する移植医療体制が生まれました。法輪功の臓器だけでは足りなくなり、最終的には一般市民にも対象を広げています」
汪志遠氏はまた、「これは中共が主導する国民に対する殺害の戦争であり、国家レベルの『超限戦』で、集団虐殺犯罪である。社会全体に広がり、すべての人が危険にさらされている」と強調しました。




