マドゥロ氏拘束と中共が怯える連鎖崩壊

米軍がベネズエラのマドゥロ大統領とその妻を拘束する特別軍事作戦を行ったことについて、専門家の間では、中国共産党(中共)に対する強力な抑止的効果となったとの見方が広がっています。同時に、ベネズエラの政局は一夜にして大きく転換し、中共が南米で築いてきた利権構造に深刻な打撃を与えることは避けられないと分析されています。

現地時間1月3日未明、ベネズエラの首都カラカスでは複数の爆発が発生し、低空を飛行する航空機の姿が確認されました。軍事施設を含む一部地域では突然停電が起きました。

その直後、トランプ米大統領はSNS上で声明を発表し、米軍がベネズエラに対する大規模な攻撃作戦を成功裏に完了し、マドゥロ大統領夫妻を拘束したと公表しました。

在米の時事評論家 唐靖遠氏
「これはまさに世界を震撼させる出来事です。トランプ氏による新たなモンロー主義が正式に確立されたことを示す極めて重大な国際事件です。マドゥロ氏の拘束は、トランプ政権が米国の国家安全保障、特に地政学的観点からの安全保障を最優先課題としていることを象徴しています」

唐靖遠氏は、マドゥロ氏について、決して合法的なベネズエラの指導者ではなく、選挙を不正操作し、国家ぐるみの麻薬取引を主導してきた人物であり、米国の国家安全保障に深刻な脅威をもたらしていたと指摘しています。そのため、米国は「世界の警察官」としての責任を果たすべく、特別軍事作戦を通じてマドゥロ氏を逮捕し、法の裁きにかけると話しました。

唐靖遠氏
「今回の措置は、米国の国内司法と対外軍事行動が同時に発動された、いわば二重の措置であり、現代の国際社会ではきわめてまれだと言えるでしょう」

1989年末にも、パナマのノリエガ大統領が麻薬密輸や選挙不正で米国を激怒させた結果、米軍がパナマに侵攻し、約2週間後にノリエガを拘束しました。数十年を経た今、トランプ氏が再び同様の特別軍事作戦を発動し、マドゥロ氏を電撃的に逮捕したことになります。

唐靖遠氏
「この動きは、トランプ氏が国際社会の秩序、さらには新たな国際秩序そのものを再構築しようとしていることを意味します。この新しい秩序とは、どの国の指導者であっても、米国の国家安全保障や国益を深刻に侵害する行為を行えば、米国は軍事行動によってその政権を転覆させることも辞さないということを示しています」

長年にわたり、ベネズエラは社会主義政策を推進し、麻薬の犯罪が蔓延してきました。その結果、大量の麻薬が米国内へ流入し、多数の米国人が犠牲になってきました。米国政府はすでにマドゥロ政権を「外国テロ組織」と認定し、米国における資産の違法搾取、麻薬取引やテロ、その他の犯罪の資金提供に関与したとして非難していました。

昨年8月、米軍は「サザンスピア(南方のやり)作戦」を展開し、カリブ海南部に戦力を集中させていました。

一方、中共はマドゥロ氏を「古くからの友人」と見なし、中南米における重要な代理人として長年支援してきました。中共はベネズエラから大量の石油を輸入し、同国に武器装備を供与したほか、共同軍事演習なども実施してきました。

マドゥロ氏は、拘束される数時間前、中共のラテンアメリカ担当の特使である邱小琪と会談したばかりでした。マドゥロ氏は自身のSNSで「ベネズエラと中共の関係は兄弟の絆だ」と投稿し、両国の協力関係を誇示していました。

台湾国防戦略与資源研究所の所長 蘇紫雲氏
「北京の代表団、すなわち中南米担当の邱小琪と駐ベネズエラ大使の蘭虎は、つい先ほどまで同国の石油相と会談していました。その代表団が離れてまもなく、米軍が行動を起こしたのです。これは明らかに中共の影響力を排除する狙いがあります」

さらに、昨年末以降、イランでは「飢餓革命」と呼ばれる抗議デモが各地で発生し、国民がハメネイ政権に対して「独裁者は死ね!」と叫ぶなど、政変の兆しが顕在化しています。そこに今回のマドゥロ氏拘束が加わり、中共の「古き友人」たちが次々と失脚するなかで、中共指導部は動揺を隠せない状況となっています。

台湾国防安全研究院研究員 沈明室氏
「中共は現在、まさに『傷弓の鳥』と言えるものです。第一に、イランでは民衆の蜂起が続いており、その波が次に中国へ及ぶ可能性を否定できません。中国の若者が抗議行動に立ち上がる事態も、現実的な懸念となっています。第二に、マドゥロ大統領の拘束によって、中国のエネルギー供給がどの程度影響を受けるのかという点も、深刻に受け止めざるを得ない状況です」

マドゥロ氏が拘束された後、ベネズエラ国民は一斉に街頭へ繰り出し、独裁者の失脚を祝いました。中国本土でもこのニュースは大きな反響を呼び、インターネット上では米国を称賛する声や「中共も一日も早く崩壊してほしい」とのコメントが相次いでいます。

 
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