上海で「百年に一度」の豪雨 市街地冠水 市民は習近平を「災星」と揶揄

中国各地で災害が相次ぎ、被災地が苦境に陥るなか、中国共産党(中共)党首の習近平はこのほど、上海で開かれたAI大会に出席しました。期間中、上海は「百年に一度」の豪雨に見舞われ、AI大会の会場では各所で雨漏りが発生しました。道路は冠水し、住民の自宅ではトイレから汚水が逆流しました。多くの中国ネットユーザーはこうした状況に対し、習近平を「災星」、つまり災いをもたらす存在だと揶揄しています。長年積み重なった民衆の不満が、災害をきっかけに噴き出しているとの見方が出ています。

7月17日から20日まで、上海では「世界AI大会」が開かれました。習近平が会議に出席していた期間中、上海は暴風雨や雷、ひょうに見舞われました。19日午後には市内各地で道路が川のように冠水し、浦東新区や徐匯区にある関連会場も大きな被害を受けました。屋外では深刻な冠水が発生し、会場内でも複数箇所で雨漏りが起きました。

陸家嘴にある大型商業施設「国際金融中心」は、まるで滝のように水が流れ込む状態となりました。上海虹橋駅でも屋根から滝のように雨漏りが発生し、商業施設やスーパーには洪水が流れ込みました。多くの車両が水没したり、立ち往生したりしました。

さらに皮肉なことに、習近平は15日、黄浦区で古い住宅地に残るトイレ環境の問題に関心を示したばかりでした。その4日後、上海の住民が撮影した動画では、自宅のトイレから汚水が逆流し続け、室内全体が水浸しになる様子が映っていました。

多くの上海市民は、都市の排水システムやインフラ整備の不備に疑問を投げかけています。また、多くの被災者や中国ネットユーザーは矛先を習近平に向け、「上海に百年に一度の豪雨をもたらした」「天の怒りと民の恨みだ」「災星だ。どこへ行ってもそこが不運に見舞われる」などと皮肉を言いました。

米国在住の時事評論家、邢天行氏は、ネットユーザーが豪雨を機に習近平を風刺しているのは、長年蓄積した民衆の不満が噴き出したものだと指摘しています。

米国在住の時事評論家 邢天行氏
「上海で浸水被害が発生したことで、人々は新型コロナの流行期に、習近平が上海を強制的に封鎖し、それによってもたらされた災難を思い出しました。だからこそ庶民は、天候の変化を借りて、習近平に対する心の中の強い不満を表現しています。つまり彼こそが災星だと示唆しているのです」

習近平がAI大会に出席していた一方で、中国では南から北まで洪水が広がり、多くの地域が深刻な被害に見舞われていました。しかし習近平が被災地を訪れて慰問しなかったことにも、海外の識者などから批判が出ています。

中国民主党創設者の一人 朱虞夫氏
「中共の歴代指導者は、主席や総書記であっても、災害時には一線に出向き、少なくとも形だけでも国民に姿勢を示しています。しかし彼には、そのような行動も意思表示もありません」

邢天行氏は、かつて中共は重大災害が発生すると、しばしば軍を動員して救援に当たらせていたと指摘します。しかし現在、習近平は軍を信用しておらず、結局軍を出動させず、地方の消防や武装警察による救援場面を一部映像化し、対応しているかのように見せているだけだといいます。当局は言論も封鎖し、助けを求める被災者を「デマを流した」として弾圧することさえあります。

邢天行氏
「習近平のこうしたやり方は、中国人を死地へ追いやるものです。被災した人々の多くは命を失い、残された人々も、どこに助けを求めても応じてもらえない状態に置かれています」

香港の作家、顔純鉤氏も文章を発表し、中国の広い範囲がなお洪水被害に苦しむなか、習近平はいまだに強国の夢を見続け、AI大会に関心を注いでいると批判した。顔氏は、習近平がAI・ロボット時代の国際ルールを先取りしようとし、自らの世界統治への野心を満たそうとしていると指摘しました。

朱虞夫氏
「それは白昼夢です。世界に人類発展の方向性を示すなどと言っていますが、彼自身に方向性がありません。共産党は先のない政権です。共産主義について、世界ではすでに犯罪組織だという共通認識が形成されています。特に米国では、それを犯罪組織と位置づけています」

邢天行氏の分析では、中共は過去、不動産や土地売却によって権力層を肥え太らせる一方、民生の発展を軽視してきました。現在、不動産バブルが崩壊し、経済が崩れつつあるなか、習近平はAIを最後の頼みの綱とし、オープンソース化や低価格攻勢を通じて海外市場を占拠しようとしているといいます。

邢天行氏
「しかしAI分野が大きく発展できるのでしょうか。私たちが知っている限りでは、習近平が自ら指揮を執り、何かを重視すると、その対象は必ずよい結末を迎えません。彼はまさに崩壊を加速させる人物です」

習近平が政権を握って以降に主導してきた大型プロジェクト、たとえば雄安新区、一帯一路、千人計画、千億元規模の半導体振興策などは、いずれも失敗あるいは頓挫に終わっています。分析では、その最大の原因は、中共体制そのものが行き詰まっているためだとの見方もあります。

朱虞夫氏
「共産党の命運は尽きています。言論を統制し、人々にものを言わせないことはできるかもしれません。古くから『道路以目』という言葉があります。人々は口に出さずとも目で合図し合い、心の中ではすべて分かっています。ただ中共が崩壊するのを待っているのです」

邢天行氏は、中共が崩壊する前には、天災と人災がますます深刻になり、庶民は本当に苦難にさらされると警告しています。そのうえで、人々は自ら身を守る道を考え、善を修め徳を積み、善悪を見極め、中共と決別することで、災難が自分の身に降りかかるのを避けるべきだと呼びかけました。

 
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