「もっとも親近感のある国」は日本? 中国人海外旅行者に関する最新レポート

米ホテル予約サイトHotels.comはこのほど、中国人海外旅行者に関する最新のレポートを発表した。2017年の一年間で、海外旅行した中国人延べ1億3000万人に関する分析データが盛り込まれたという。大紀元時報が報じた。

現在、海外旅行をする中国人は20代、30代が中心。この年齢層はプチ贅沢志向で、観光先の文化を体験し、ハイクラスのホテルに宿泊する個人旅行が人気で、格安団体旅行、爆買いツアーには興味が薄いようだ。また、旅行費用が比較的安いアジア地域よりも、北米やヨーロッパ旅行への関心が高い。

2017に海外を旅行した18〜58歳の中国人およそ3000人を対象に行った調査では、人気の旅行先は日本、香港、アメリカ、フランス、オーストラリアの順で、58歳以上を含む全年齢層では香港、マカオ、台湾、タイ、日本の順となり、中華圏がダントツ人気のようだ。

また、中国人観光客へのアンケート調査で意外なことが判明した。

「もっとも親近感のある国」の首位はなんと日本であった。タイ、香港、韓国、オーストラリアがそれに続く。日本の「おもてなし」文化が、日本を訪れる中国人の反日感情を払しょくしたのかもしれない。

海外旅行中の1日あたりの平均消費金額について、30代(80後)は346ドルで約3万8000円、20代(90後)は314ドルで約3万5000円。40代(70後)は299ドルで約3万3000円。一人っ子世代の海外消費には大差がみられなかった。

(注:「70後」とは1970年代生まれの人、「80後」とは1980年代生まれの人、「90後」とは1990年代生まれの人のこと。世代ごとの価値観の変化や違いを表す)

 
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