中共 人権侵害批判した「米国際宗教自由委員会」の元メンバーに報復制裁

中共政権は最近、米国側の制裁に対して、あからさまな「戦狼」外交を展開しています。

中共外交部は5月26日、「米国際宗教自由委員会(USCIRF)」の元メンバー、ジョニー・ムーア(Johnnie Moore)氏に対する制裁を発表しました。これは、法輪功学習者を迫害したとして、中共政府関係者を米国側が制裁したことに対する報復措置だと見られています。

中共はムーア氏の中国本土、香港、マカオへの入国を禁じました。

今回の報復措置について、米国による制裁に対抗するためという以外に、なぜ特定の人物を標的にしたのか、詳細ついては明らかにしていません。ムーア氏は、「中共が黙らせようとしているウイグルのイスラム教徒、キリスト教徒、チベットの仏教徒、その他標的にされている多数の人々のために私が声をあげたことで、中共から制裁を受けるのは光栄なことだ」と語っています。

ムーア氏は、福音派の指導者であり、米国を拠点とする「Congress of Christian Leaders(コングレス オブ クリスチャン リーダーズ)」の会長を務めています。

「米国際宗教自由委員会」の報告書において、ムーア氏は強い口調で中共を批判しています。ムーア氏は、「中国が世界で一番の人権と信仰の自由の侵害者であることに疑いの余地はなく、世界のどの国とも比べものにならない」 と断じています。報告書では、キリスト教徒、ウイグルのイスラム教徒、法輪功学習者、チベット人仏教徒に対する中共の迫害に言及しています。

 
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