フォロワー多数の中国人法律研究者「臓器狩りは故意の殺人」

大勢のフォロワーを抱える中国政法大学の刑法教授である羅翔(ら・しょう)氏が動画を通じて、生きたまま臓器を摘出されるために家畜のように生かされている人がおり、このことは傷害罪と殺人罪を構成しているとコメントしました。羅翔氏のウェイボーアカウントはすでにすべての投稿が削除され、羅翔氏自身も何の説明も行っていません。

大勢のフォロワーのいる中国政法大学の羅翔教授が「恐ろしいことをやっている人がいる」と述べた動画が6月26日、インターネットに公開されました。

中国政法大学の羅翔教授
「人間を郊外に連れて行ってきれいに洗い、丸々と太らせて、定期的に血液ステーションに送って血を売らせ、果ては定期的に彼らの臓器を摘出している。人間を家畜のように飼っている」「こうした行為が犯罪を構成しないとでも?そんなわけがない。意図的な傷害罪だ。誰かの腎臓を二つ摘出したら、意図的な殺人罪だ」

公開された動画が注目を集めると、フォロワー250万人のウェイボーアカウント「刑法学人羅翔」に投稿された文章や動画がすべて削除されました。理由は明らかになっておらず、羅翔氏本人による説明もありません。同氏は2020年に、動画共有サイト「ビリビリ」に招待されて刑法の解説を行っており、フォロワーは1500万人を超えていました。羅翔氏は敏感な発言を行ったことで「五毛」やサイバー軍から攻撃されていたことがこれまでに分かっています。

中国政法大学の羅翔教授
「人間が尊重されなかったら、人間が純粋に『手段』になってしまったら、この社会はどんな風に変わるか考えてほしい」「我々は恐らく、このような社会ダーウィン主義に対し、本能的な抵抗感がある。なぜなら私たちは単なる動物ではなく人間だからだ」

羅翔氏は動画の中で、「中国大陸で起きた生きた人間からの臓器摘出は、社会ダーウィン主義、いわゆる「社会の複雑化」の影響に帰結する』と述べていますが、海外メディア「看中国」は実はそうではなく、羅翔氏の言う現象、そして民間に生じた現象は氷山の一角に過ぎないと指摘しています。

2006年ごろにはすでに、中国の看護師から中共による法輪功学習者を対象とする強制臓器摘出が明らかになっており、国際社会からも独立調査を支持する声が多く上がっていました。

特に中共政法委員会、軍、武装警察系統に対する注目が高まり、米国上院や欧州議会、中華民国立法院をはじめとする複数の国の議会が、中共に責任を追及する議決を行いました。

2020年、ロンドンの独立民衆法廷は、最終裁定で中共が人道に反する罪を犯したと結論づけました。また、多くの確固たる証拠から、中共は長年にわたり、そして今に至っても全国規模14ます。

6月14日、8人の特別報告者を含む12人からなる国連の独立人権専門家が合同で、中国の法輪功学習者、ウイグル族、チベット族などの少数派が臓器狩りの対象にされていることに驚愕しているとの声明を発表しました。専門家チームは中国に対し、今回の告発に速やかに回答し、国際的な人権機関が独立調査を行う許可を出すよう呼びかけました。

 
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