バイデン指名の候補者 マルクス論文を提出せず

バイデン大統領が指名した金融機関を監督する米通貨監督庁(OCC)長官候補者のソーレ・オマロバ氏は、カール・マルクスに関する論文を上院に提出することを拒んでいます。これは彼女のマルクス主義に対する態度を懸念する共和党議員たちからの要求です。しかし、オマロバ氏は自分が民族差別を受けていると主張しています。

通貨監督庁長官候補のソーレ・オマロバ教授は、カール・マルクスに関する自身の論文を上院銀行委員会に提出することを拒んでいます。

上院銀行委員会の共和党スポークスマンがエポックタイムズに語ったところによると、オマロバ氏はパット・トゥーミー上院議員が設定した期限の10月13日までに論文を提出しなかったとのことです。

同委員会の共和党トップであるパット・トゥーミー上院議員は、今月初め、オマロバ氏に対し、同氏の論文と同氏が開示書類から省いたその他の書類の提出を求めていました。

候補者が完全な開示書類を提出するのは標準的な慣行です。しかし、オマロバ氏はフィナンシャル・タイムズの最近のインタビューで、自分がソ連の一部であったカザフスタンの出身であることから、異なる基準が適用されていると主張しました。

オマロバ氏は同紙に対し、自分は「移民、女性、マイノリティ」であるため、標的にされやすく、悪者にされたり、誹謗中傷されやすいのだと述べました。

また、オマロバ氏は、自分に対する批判の中に人種差別的なものがあるかどうかという質問に対して、「イエス」と答えました。

共和党の広報担当者は、オマロバ氏のコメントに対し、「極左の人間の典型的な反応だ。自分たちの悪しき考えを防御できなくなると、人種差別主義や女性蔑視を持ち出してきて批判者を非難するのだ」と応じました。

トゥーミー上院議員は、オマロバ氏に反対するのは同氏の経歴ではなく、同氏の考え方や政策提案に問題があるからだと述べています。

トゥーミー氏は以前から、オマロバ氏がソビエト連邦の諸側面について肯定的なコメントをしていることや、プライベートバンキングの廃止を支持していることなどを例に挙げていました。

銀行委員会の民主党重鎮であるジョン・テスター上院議員も、オマロバ氏の見解に懸念を表明しています。

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