雲南省隴川で感染拡大 学生が大量隔離

中国の複数の地域で再び感染が拡大しています。12月3日、雲南省隴川県(ろうせん-けん)で18人の陽性者が確認され、当局は都市封鎖を行って17か所の学校を封鎖し、大勢の学生をバスに乗せて隔離しました。一方、現地住民は、実際の感染者数は公式発表よりもはるかに多いと話しています。

雲南省隴川県章鳳完全中学で感染が拡大したため、すべての教師と生徒が隔離されたほか、中心部の学校17か所が完全に閉鎖されました。午後9時には隴川のある区域がハイリスクエリアに指定され、隴川のすべての住民は必要でないかぎり中心部へ出入りすることができなくなりました。娯楽施設や農産物マーケット、レストランなどは7日間の臨時休業となっています。

隴川県に住む王さんは取材に対し、実際の状況は公式発表よりもはるかに深刻だと話しています。

雲南省隴川県 王さん
「多くの居住区がすでに封鎖されている。(感染拡大は)これまであまり深刻ではなかったが、今回は深刻だ。学校の中で感染が起きたのだ。すでに50~60人の感染者が見つかった」

あるネットユーザーはツイッターに、隴川の感染状況は瑞麗よりも深刻だとして、12月1日の時点ですでに42人の陽性者が見つかっているが報告されていないとの動画を投稿しています。動画の中では、学生を載せた大型バスが次々と走り去る様子が撮影されています。

別の動画では、防護服を着た大量の学生が荷物を持って大型バスに乗り込む様子が撮影されています。

隴川県のある小学校で教員を務める李さんは新唐人テレビの取材に対し、隴川のある中学校の生徒全員が隔離されたと話しています。

現地のホテル従業員の趙さんは、隴川県の隔離用ホテルは役に立たないと話しています。

雲南省隴川県のホテル従業員 趙さん
「私たちのホテルは今、政府に収用されて隔離用ホテルになっている。もう40日以上になる。ここは都市封鎖されており、ほとんどのホテルが隔離用ホテルになっている。私たちのホテルでは部屋が足りない」

動画音声
「都市封鎖だ!」「12月2日午後3時に農産物市場は封鎖された。今は外で買うしかない」

中共衛生健康委員会の公式サイトによると、12月2日の全国の新規陽性者数は96人で、そのうちの10人が雲南省の徳宏タイ族チンポー族自治州で見つかりました。しかし、中共は実際の状況を隠匿することが多いため、実際の数を確認する必要があります。

 
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