中国・河南省でアフリカ豚コレラ2例目確認=農業農村省

[北京 16日 ロイター] – 中国・河南省鄭州市の食肉処理場で、家畜伝染病のアフリカ豚コレラ(ASF)に感染した豚が確認された。中国では今月、遼寧省で感染が確認されており今回が2例目。

中国農業農村省の報告によると、鄭州市に保有する食肉処理場で約30匹の豚がASFに感染して死んだ。これらの豚は約2300キロ離れた黒竜江省の養豚場から輸送されたという。

鄭州市当局は、万洲国際(WHグループ)<0288.HK>の子会社が運営する食肉処理場を操業停止にし、封鎖した。WHグループの広報担当者がロイター通信に対し認めた。

ASFは、アフリカ豚コレラウイルスが豚やイノシシに感染する伝染病で致死率は非常に高い。ダニの媒介や動物の直接的な接触で感染が拡大し、現時点で有効なワクチンはない。ヒトへの感染はないという。 遼寧省でASFが確認されて以降、日本は中国からの熱処理済みの豚肉輸入を停止、空港や港での検疫を強化している。

 
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