【動画ニュース】新疆の収容所でカザフ人に不明薬物 精神が崩壊し記憶喪失

新疆の再教育収容所にはウイグル人の他に、カザフ人など、他の少数民族も収容されています。近日、収容所から釈放されたカザフ人男性が、精神に異常をきたし、行方不明になりました。男性の妻によると、男性は収容所で不明薬物を注射されたと話していたそうです。

男性はおよそ1か月前に新疆の収容所から釈放され、カザフスタンに戻りました。しかし、まもなくして身体と精神状態に異常が現れはじめました。精神が錯乱状態に陥り、記憶喪失などの症状が現れ、妻や子供が誰なのか思い出せないときもあったそうです。

男性は1月23日に外出してから行方不明になりました。男性の突然の失踪に、妻は夫の写真を持って、あちこちを探し回りました。

ラジオ・フリー・アジアの報道によると、男性が釈放されて自宅に戻った時はまだ意識がはっきりしており、妻に「新疆の収容所で不明薬物を注射された」と話していたそうです。

男性の妻によると、男性はよく夜中に突然起き上がり、無意識のうちに長時間立ちっぱなしの収容所での体罰の姿勢を取っていたそうです。

カザフスタンの人権団体が手助けし、男性は1月24日、無事家に戻りました。男性によると、坊主頭の黄色人種の人に連れて行かれたが、他は覚えていないとのことです。

その後、男性は病院で検査を受けました。結果、血液の中から、1cc当たり18.2ナノグラムの不明薬物が検出されました。

ワシントン在住のウイグル人医師

「彼の写真を見ると、人がぼうっとしている。私は医者なので、彼が正常でないことがわかる。収容所から出た人は、収容所で様々な方法で、身体と精神を痛めつけられている」

カナダ「東トルキスタン協会」アリムさん

「収容所では水を飲みたいと言うと、不明薬物を強要する。薬を飲まないと水を与えない。この種の薬物を強制的に投与され、徐々に記憶が喪失する。現在、収容所では毎日人が死亡している。家族が遺体を引き取る時に、心臓病や他の病気で死んだと署名させられる」

カザフスタンの人権団体の責任者(Serikzhan Bilash)はラジオ・フリー・アジアに対し、新疆の収容所で不明薬物を投与、または薬物実験をされたという数百人の事例を集めたと明かしました。

カナダ「トルキスタン協会」アリムさん

「中国共産党はすでにヒトラーのナチスよりもひどいところまで来ている。人間のすることではない。悪魔の所業だ」

昨年8月3日、アメリカの人権団体「チャイニーズ・ヒューマン・ライツ・ディフェンス」Chinese Human Rights Defenders、CHRD)はNGO団体と共同で発表した報告書の中で、2018年6月の時点で、強制的に収監またはいわゆる「再教育」を受けている新疆人、特にウイグル人は200万から300万人に上ると指摘しました。

アメリカのマルコ・ルビオ(Marco Rubio)上院議員は昨年7月26日の公聴会において、「これは現在、世界で起きている最も恐ろしいことの一つである」と述べました。

カナダの「東トルキスタン協会」のアリムさんは、中国共産党独裁政権は新疆の人々を敵とみなし、今後さらに抑圧を強化するだろうと示します。

カナダ「東トルキスタン協会」 アリムさん
「そのうち内陸部でも同じことが起きるだろう。今、金持ちでさえも自分の資産を守ることができない。庶民は不正ワクチンなどの被害者になり、彼らは制度を利用して金儲けしている」

ウイグル人であるアリムさんは、中国の全ての民衆が覚醒し、中国共産党の束縛から抜け出し、自由を勝ち取ることを望んでいるとも述べました。

 

 
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