武漢が隔離措置をさらに厳格化 生活必需品は週一回グループ購入のみ

武漢市では2月25日からさらに厳格な隔離措置が適用されるようになりました。すべての居住区住民は生活必需品のグループ購入が義務付けられ、さらに一部の居住区では一週間に一度しか買い物ができません。住民の多くはグループ購入対象製品の価格と品質に不満を抱き、ある住民は高額の豚肉に虫がわいていたと指摘しています。

ネットユーザーの投稿によると、武展と後官湖などを含む武漢市の一部居住区の住民はすでに地域の共産党委員会の通告を受けています。通告には「居住区が封鎖管理されてから住民が自発的に各種ルートを講じて生鮮食品や飲料、生活用品を購入し、頻繁に一階まで荷物の受け取りに出ることで、ウイルス感染のリスクを大幅に高めている」ため、「住民の基本的ニーズを解決する手段としてはグループ購入しか許可しない。グループ購入できるのはコメ、油、穀物、野菜、果物、調味料、薬、ベビー・マタニティ用品など。グループ購入は週に一度行い、居住区とボランティアがグループを結成して業者と住民の橋渡しをすることを決定した」と記されています。

一方、多くの住民がグループ購入対象品の価格と品質に不満を感じています。ある住民は「これは中百スーパーでグループ購入した野菜だが、キュウリは中が空洞だし、白菜は腐っている。豚肉には虫がわいていて、気持ちが悪い」と投稿しています。武昌区のある住民も「230元も払った豚肉に虫がわいていた」と怒りをあらわにしています。

武漢市民の劉さん
「グループ購入だと(値上がりは)当然だ。(品質は)以前に買っていたものよりいいはずがない。食べるものがあるだけましだ。外出もさせてもらえない。街の店舗も営業が許可されない。(いつ解除されるのか)誰も教えてくれない」

武漢市民の鄭さん
「(値段は)普段の3〜5倍。品質は良いのも悪いのもある。豚肉はとても少なく、最近豚肉を買えていない。ものの値段が高いうえ、手に入りづらい。これが現状だ」

武漢市民の劉さんは、他の省から支援物資として武漢に送られてくる野菜は武漢市民の元に届いていないと指摘しています。

武漢市民の 劉さん
「他の省から提供された野菜は、以前はスーパーや武昌の量販店で500グラム1元で売られていたが、外出できなくなって買えなくなったし、配達する人もいない。居住区や地域委員会にそれらを配達する人がいるか?ボランティアの志願者はいる。私の居住区でも若い男性が志願したが誰も許可しない。ボランティアをしたくても誰も許可しない」

武漢市民の鄭さんは、居住区では毎日のように住民が亡くなって運び出されていると明かしています。

武漢市民の鄭さん
「自宅のベランダから、ほぼ毎日のように、夜になるとランプが点滅している救急車が見える。本当にぞっとする。(また誰かが亡くなったのだと)わかる。(死者が)遺体袋に入れられて運ばれていくのが見えた」

武漢市民の劉さん
「今、自分の居住区で何人が発病しているのか、何人が死んだのかも教えてくれない。すべての居住区でそのことを口に出せない。薬をどこで買えばいいのかも分からない。私の手持ちの薬はもうすぐなくなる。どうやって手に入れたらいいのかも分からない」
先日、武漢市政府の内部職員とみられる人物が、武漢市新洲区内部の統計データが政府が公表した感染データとかけ離れていることを裏付ける一連のデータを暴露しました。また新洲区に住むある住民は大紀元に対し、武漢の感染状況は非常に深刻で、家族単位で死んでいく場合が多いと明かしました。

 
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