ハルピン市内で感染拡大に市民が不安感「第二の武漢になるかも」

東北部のハルピン市で中共肺炎が再度拡大しています。ハルピン市第二医院で医療スタッフの大量感染があったことが明らかになりました。政府による発表はありませんが、ハルピン市第二医院はすでに外来診療を停止しています。ハルピン市政府は、市と外部をつなぐすべての出入りを管理下に置き、外部からの人の流入を禁止し、すべての大規模な催しを停止させると通達しました。現在、ハルピン市全体が「準都市封鎖状態」に入っています。

ハルピン市で最近発生した中共肺炎クラスター感染は、ハルピン医科大学第一医院、ハルピン市第二医院まで広がりました。現在、ハルピン市第二医院は外来診療を停止しています。

黒竜江省衛生健康委員会は4月22日付けの通達で、新規感染者数は3人と発表しています。そのうち1人は患者の付き添いで、87歳のスーパースプレッダーと同じ階で別の患者の付き添いにあたっていました。また別の2人は同時期に入院していた別の患者の付き添いと看護助手でした。現在までにこのスーパースプレッダーの患者から78人が感染し、うち23人が無症状感染者でした。

ハルピン市政府は同時に、市全域のすべての出入りを管理して外部からの人の流入を禁止し、すべての大規模な催しを停止させると発表しました。ハルピン市は「準都市封鎖状態」に入りました。

「1人から78人が感染した」との情報によってハルピン市民の緊張が高まり、感染者数は政府が発表したデータよりも多いはずだとの見方が広まっています。

ハルピン市民の林軍さん(仮名)は取材に対し、自分の家族11人のうち6人が感染したと明かしました。感染した原因は、祖母が4月9日に病院で肺胞の治療を受け、母親がその付き添いをしたからだと話し、そのころは警戒心が薄かったため、祖母が二日後に退院した時に、家族全員で食事をしたと語っています。

ハルピン市民の林軍さん(仮名)
「祖母はハルピン医科大学病院で治療を受けた。その後帰宅し、それから家族で集まった。その後にクラスター感染が起こった。感染後、母が最初に病院で検査してもらった。結果は陽性で、その後家族全員が検査を受けた。11人が一度に検査を受けたときにはすでに6人が感染していた。そのうち1人は試験紙がなかったのだが、基本的に、感染しているのは間違いない」

林軍さんは、母親の病状が思わしくないので、抗体を持っている人にB型血清を提供してもらえればと考えています。

ハルピン市民の林軍さん(仮名)
「母は鼻からチューブを入れられており、血中酸素濃度は約96%だ。核酸試験紙がないため、叔母の診断はまだ確定していないが、肺に網状の病変がある。なんという名前か忘れてしまったが、母は今ホルモン剤を打たれている。つまり今、母の病状は深刻だという意味だ。母が入院したころ、先週の火曜日か水曜日に投与された」
ハルピン第二医院では外来診療の中止が通知され、消毒処理が行われました。

ハルピン市民の肖さん
「今、すべての人が戦々恐々としている。昨日、道裏区人民医院が通知を出し、最初は看護師を入れて8人だと言った。私の妻はハルピン市道裏区人民病院の食堂で働いている。病院では健康診断を行った」

ハルピン市民の肖さんは、「妻が病院で核酸検査した際には陰性だったが、やはり病院で数日間強制的に隔離された。濃厚接触者だったためで、今も自宅に強制隔離されている。入口は塞がれている」と語っています。

ハルピン市民の肖さん
「社会主義は素晴らしいと言うが、何かあった時に誰が気にかけてくれるのか。そんなわけない。政府の予防制御チームは自宅隔離しろと言う。だから自宅にいる。ただ自宅にいるだけ。庶民には何かを言う権利はない。選択肢はない」

ハルピン政府は今のところ都市封鎖を行う必要はないと強調していますが、インターネットで感染状況について情報交換することを禁止し、情報は封鎖状態にあります。

ハルピン市民の肖さん
「ハルピン市全体が今、第二の武漢になっているのではないか。みな戦々恐々としている。門を封鎖しているが、そんなことをしなくても外出などしない。庶民は私たちのことをスーパースプレンダーだと思っており、恐れている。生きていくだけで苦労している。私たちは家から出ない。出たら差別を受けるから」

ハルピン市内部文書によると、10日の実際の感染者数は34人ですが、その日に公開された感染者数はわずか7人でした。ウイルスの感染拡大率に基づいて推計すると、実際の発症者数は政府公式データよりも多くなるはずです。

 
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