福建省の男性 21日間の隔離後に陽性判定

中共当局によると、福建省莆田市では9月11日に、中共ウイルス感染者が新たに38人確認されました。

感染源とされている男性は、8月4日にシンガポールから帰国し、21日間の集中隔離を終えたあと、8月26日から自宅で1週間在宅モニタリングを開始しました。

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隔離期間中、9回のPCR検査を受けましたが、すべて陰性でした。しかし、当局は男性が外国からウイルスを国内に持ち込んだとしています。

福建省では現在、中共ウイルスデルタ株の感染が拡大しています。

当局の発表によると、莆田市では9月10日に初めて地元での感染例が報告されたといいます。それから感染者が急増し、13日までに85人の新規感染者が報告されています。

今回の感染は、最初に小学校で発見され、低年齢の児童の感染が多いといいます。専門家らは、生徒の親の一人であるシンガポールから帰国したばかりの父親に注目し、この男性が感染源であると考えています。

男性は21日間の隔離期間中に9回の検査を受けましたが、いずれも陰性でした。しかし、9月10日に陽性判定が出ました。官製メディアの「環球時報」によると、この男性は中国に入国してから37日後に陽性が確認されました。

ウイルスがこれほど長い間潜伏していたことについて、中国の専門家らは説明できません。また、帰国してから中国で感染したのかどうかについても、分かっていません。

地元当局は12日、市民に対し地元から出ないように通達しました。バスや電車の運行を停止し、映画館やバーなどの施設を閉鎖しました。そして、大規模なPCR検査が始まりました。

中国ではデルタ株による感染拡大が続いています。7月に江蘇省で最初の感染例が報告されてから、すでに中国の半数以上の省に広がりました。

感染拡大を理由に、当局は数千万人もの住民をロックダウンの規制下に置き、大規模な追跡調査とPCR検査を実施しています。

8月下旬になって、当局は「感染は効果的にコントロールされた」と発表しました。中共政権下では情報の透明性が確保されていないため、実際に感染拡大が解決されたのどうかを確認することはできません。

中共当局は「感染ゼロ」のスローガンを掲げていますが、各地では感染者が増え続けています。

 
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