中国不動産業界の債務問題 鉄鋼業にも波及

中国経済の減速が続いているようです。不動産エネルギーでぐらつき、次は鉄鋼業に波及する可能性があります。

中国経済が揺らいでいます。不動産価格崩壊の影響がまだ残っており、この問題は他の分野にも広がっています。次は鉄鋼業界の可能性があり、既に鉄鋼需要の大幅な落ち込みが現れています。

鉄鋼が過去最高値を記録した今年初めとは大違いです。鉄鋼業は今年の第1四半期から第3四半期にかけて、国内で最も好調な業績を上げた産業の一つでした。

中国の主要な上場製鋼所28社は、166億ドル(約1兆9,000億円)を超える純利益を上げました。これは前年同期比で174%の増加です。

しかしその後、急激な需要の落ち込みが続いています。それを引き起こした2つの要因は、需要緩和と原材料のコストダウンです。

鉄鋼産業は、中国経済の成功と密接に結びついています。建設業が中国経済の健全性を示す重要な指標だからです。

不動産企業が相次いで経営不振に陥って以来、鉄鋼業界もその影響を受けています。最もよく知られているのが、最近債務不履行に陥った不動産開発大手の恒大集団です。

しかし、影響を被っているのは鉄鋼業だけではありません。セメントから掘削機械に至るまで、他の建設分野でも需要の落ち込みが見られます。家電セクターも影響を受け、冷蔵庫の生産台数が前年比でマイナスになっています。

不動産市場の縮小もこうした傾向に拍車をかけています。11月には、中国の上位100都市で売れ残った住宅ストックが5年ぶりの高水準となりました。

反転の兆しは見えず、不動産市場は来年も低迷が続くことが予想されます。

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