上海の看護師 病院から診察拒否され死亡

中共ウイルスの感染拡大が続く上海で悲劇が発生しました。当局の防疫対策により、病院が救急患者の受け入れを停止したため、喘息を発症した看護師が、複数の病院から受け入れを拒否され、死亡しました。

3月23日午後7時頃、上海東方医院の看護師、周盛妮(しゅう・せいじ)さんが自宅で喘息を発症したため、救急車を呼んだものの出動できる救急車がありませんでした。家族が車で複数の病院に連れて行きましたが、パンデミックのため救急サービスは稼働していないと告げられました。最終的にある病院が周さんを受け入れましたが、すでに手遅れで、午後11時頃に亡くなりました。

周さんの受け入れを拒否した病院の中には、彼女の勤務先である上海東方医院も含まれています。25日、上海東方医院は公式サイトで声明を発表し、周さんの死亡を認めました。

この事件は、中国のSNS微博(ウェイボー)で激しい議論を巻き起こしました。

あるネットユーザーは次のように投稿しています。「新型コロナの患者には治療が必要だ。喘息患者には治療が必要ではないのか?癌患者には治療が必要ではないのか?他の患者は治療が必要ではないのか?彼らも患者であり、病気で苦しんでおり、命があるのだ!」

この看護師の死は、氷山の一角です。

1月には、ロックダウン実施中の西安市で、妊婦2人が病院から診察を断られ流産しました。うち一人は氷点下の気温の中、出血しながら病院の外で数時間待ちましたが、最終的に流産しました。

 
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