異様な感染症対策 ヘルメットにも封印シール

中国で感染が拡大し続けるなか、当局はゼロリセット政策を推進していますが、数々の異様な対策が講じられています。あるオートバイ運転手は、ヘルメットに封印シールを貼られてしまいました。

4月14日、上海市で男性が居住区を視察中の役人に、大声で呼びかけその後警察に連行されました。

上海市民
「すみません、私たちはあなたと話がしたいのですが、ここで私たちの話を聞いてもらえませんか」

上海市民
「私たちは今、欲しいものは手に入らないし、買おうと思っても品物がないから買えません。どうしたら?」

上海市民
「食べ物も、共同購入でも買えないし、インターネットでも手に入りません。物資を配布しても、私たちにはわかりません。そして病人が何人出たのかも分かりません。居住区には何の発表もありません」

上海市民
「居住区内の病人の数は公表されないので、私たちはここに何人病人がいるかも分かりません。だったら私たちはどうやって解決すればいいのですか」

次の動画には、建物の外で白い防護服を着た警官数人が、この男性を連行している様子が撮影されています。

上海市民
「忘れるな!一人が倒れたら、千人万人が立ち上がる!あなたたちは必ず立ち上がれ!ひざまずいてはならない!」

別の動画には空腹に耐えかねた男性が、自分を連行してくれと警官に頼んでいる様子が撮影されています。

上海市民
「マスクをしていない。私を連行してもらえるか。一日三食食べさせてもらえるか。もし食べさせてもらえるなら一緒に行く」

警官
「あなたは何をする人?」

上海市民
「別に何も。私は感染症伝染病防止法に違反したのです。私を連行してください」

浙江省杭州市では、上海の仮設病院を支援している医療スタッフも野宿しています。水も食糧もなく、100人以上が金珠路の路上で眠り、支援を求める投稿をしています。

山西省太原市杏花嶺区(きょうかれい-く)で数日前に、交通規制が行われるとの情報が流れましたが、当局は即座に否定しました。しかし、その2日後に太原市で本当に都市封鎖が行われて、人と車の往来が禁じられました。

感染症対策スタッフは、封印シールを手当たり次第に貼り付けています。あるオートバイ運転手は、ヘルメットのシールド部分に封印シールを貼られ、シールドを開けられないようにされました。別の運転手は腕に封印シールを貼られて、オートバイと身体を一つに「封印」されてしまいました。

 
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