上海が感染者の死亡を認定 都市封鎖後初めて

上海では18日、ロックダウン開始以降、初めて感染者の死亡が報告されました。ロックダウンは半月以上前から始まっており、30万人以上の感染者が報告されていますが、不可解なことに、これまで中共ウイルスによる死者は報告されませんでした。

上海市衛生健康委員会は18日、17日に中共ウイルス感染者3人が死亡したと発表しました。89歳から91歳の高齢者でした。

人口740万人の香港では最近の感染拡大で数千人の死者が報告されています。それに比べ、人口2600万人の上海では死亡者が異様に少なく、多くの報道機関が疑問を呈しています。

上海はオミクロン株の感染拡大と苦戦しています。上海では武漢以来の厳しいロックダウンが行われており、地元の人々は、食料品を買うためであっても、家から出ることを許されていません。

免疫学と国際保健の専門家、アレハンドロ・ディアス博士が、ロックダウンはオミクロン株に対処する正しい方法ではないと指摘しています。

免疫学・国際保健専門家 アレハンドロ・ディアス博士
「ロックダウンは、思ったほど効果がない。それほどうまくはいかないのだ。しかし、私が言えることは、集団免疫とワクチンを信じている人たちのワクチン接種率がカギになるということだ」

ディアス博士は、オミクロン株は風邪に相当するものだと説明しています。

免疫学・国際保健専門家 アレハンドロ・ディアス博士
「オミクロン株は普通の風邪と非常に似ていて、2〜3日家で休めば、引き続き仕事や学校に行ったり、外出したりすることができるようになる」

市当局は、感染した住民を政府が運営する隔離施設に送りこんでいます。

隔離施設の生活環境について気になるかもしれませんが、決して良いものではありません。

女性
「とてもかわいそう」

まだ工事が終わっていないところもあり、人々は床で寝ています。天井からは雨漏りがし、施設内は人でいっぱいです。上海のある住民は、自身は隔離施設に送られた後に、中共ウイルスの感染症状が出たと語りました。

このような場所にいる人たちは、ほとんどがウイルス感染者であることを覚えておいてください。

上海のロックダウンが続く中、中国のネットユーザーは中国(共)国歌の最初の一節を引用して、反響を呼び始めています。歌詞では「立ち上がれ、奴隷になることを望まぬ人びとよ」と言っています。

しかし現在、中共の検閲当局は国歌の最初の1節をネット上で禁止しているようです。

このフレーズのハッシュタグは、中国のソーシャルメディアプラットフォーム「ウェイボー」で検索できなくなりました。

中共は、世界の舞台で強国になることを目指しています。しかし、経済学者たちは、経済を封鎖したままではその目標を達成することはできないと指摘しています。

〈字幕版〉

 
関連記事