90年代生まれの青年、「習近平告発」「共産党打倒を」

最近、中国の90年代生まれの若者がインターネット上で映像を公開し、「無謀で不合理な行為」を理由に、共産党の党首である習近平を実名で告発したことが話題となっています。この青年は、共産党の解党を目指して民意を調査し始めました。

31日、「王苗森」と名乗る若者が中国のQ&Aサイト「知乎」に告発文を投稿しました。彼は、「無謀で不合理な行為」を理由に、習近平の党籍を剥奪し、党内外のすべての職務を解任するよう共産党の規律検査委員会に訴えました。王苗森さんは、90年代生まれで、共産党の教育を受けながら育ち、その行動が広く注目を集めています。

90年代生まれのネット民王苗森さん
「私にとって、最も印象深いのは、中国共産党(中共)による生体臓器摘出に対する報道です。この事実は特に衝撃的でした。次に、香港の逃亡犯条例改正案反対デモについてですが、香港の人々が見せた抗議と民主主義の精神から、多く学ぶべきところがあると感じました。そして、コロナによるパンデミックに関連する出来事、特に彭立発氏の事件があります。実際に、彭氏が掲げたロックダウンと習近平を批判する横断幕は、多くの中国人が心の中で感じていることを言葉にしたものです」

王苗森さんが行った告発の内容は次の三点です:

1.口止めされた李文亮医師について:この措置により、新型コロナウイルスの発見が遅れ、その結果、ウイルスが世界中に広がり、多くの命に危険を及ぼしました。

「ゼロコロナ」政策について:中共当局がこの政策を固持した結果、人々はウイルスよりも、封鎖に伴う食糧不足や医療不足などの間接的な災害で、命を落とす事態に至りました。

白紙運動の鎮圧について:学生たちが封鎖の解除を求めましたが、中共当局は、憲法で保護された学生の権利を侵害し、白紙運動に参加した学生を大規模に逮捕、拘束することで、公権力をひどく乱用しました。

王苗森さんは、中共の違法行為に対して、党の最高指導者である習近平が、避けられない責任を負っていると考えています。

王苗森さん
「私はこの告発を、国内のウェブサイトに投稿しようと思い、最初に3回の試みを行いました。最初にTikTokに投稿しましたが、動画が公開される前に、アカウントがログインできなくなり、完全に封鎖されました。次にウェイボ―に移り、テキストを投稿しましたが、それも長くは続かず、すぐに私の投稿はすべて削除され、コメントすることもできなくなりました」

彼の告発文は知乎で削除され、そのアカウントも最終的には封鎖されました。

王苗森さん
「習近平を告発することも一つの方法です。告発を通じて彼に圧力をかけ、規律検査委員会に彼を調査させることができます。もちろん、彼らが調査を行わない可能性が高いですが、調査しないその行為自体が、彼らがただの見せかけであることを外部に示すことになります」

習近平は2020年1月28日に、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長に対して、「新型コロナウイルスの防疫対策について、私は常に指揮し、直接配置している」と述べました。王苗森さんは、習近平が「直接」と述べたことに基づき、彼が仕事を怠った責任を負うべきだと指摘しています。

王苗森さん
「中国の若者たちは実際に、共産党に対して強い意見を持っているが、声を上げることを恐れていると語っています。大学で一定期間学んだ後、さまざまな出来事を通じて、この社会が、彼らが教えられてきたものとは異なることを感じ取ることができるからです」

また、王苗森さんは、共産党支持者である「小粉紅(未熟な共産主義者)」についての内部情報も公開しました。

王苗森さん
「小粉紅の多くは軍人や刑務所の囚人であり、専用のVPNソフトを使って外部の情報にアクセスし、その情報漏洩を防ぐためにWi-Fiではなく、移動データ(4Gまたは5G)を使用しています」

以前、王苗森さんはインターネット上で「共産党を倒すための民意調査」を開始しました。

王苗森さん
「その時、華春瑩(中国外交部の副部長)が90%以上の中国人民が中国政府を支持していると言っているのを聞いて、
彼女がでたらめを言っていると感じました。それは明らかに嘘なので、私たちも自分たちの声を上げる必要があると思いました」

王苗森さんは、共産党の統治を終えることでのみ、中国が良くなると強調しています。

 
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