于朦朧事件の波紋 10万人超が真相解明を求め署名

中国の著名な俳優・于朦朧氏が転落死した事件は、現在も社会に大きな波紋を広げています。中国共産党政権は世論の抑制に努めていますが、民間からの真相追及の声は日増しに強まっています。9月28日には、ネットユーザーが主導した「于朦朧のために公正を求める」グローバル署名活動に、すでに11万人以上が賛同しています。

ネットユーザーは、9月20日に国際的非政府組織「AVAAZ(アヴァーズ)」を通じて「于朦朧のために公正を求める」署名運動を開始し、多くの人々が積極的に参加しています。

署名文によれば、公開される映像資料が増える中、于朦朧氏が虐待を受けていると疑われる叫び声や不審な音声が含まれていると指摘されています。「私たちは、この死が自然死ではなく、計画的な殺害であった可能性があると疑念を抱かざるを得ない」と記されています。

さらに署名文の中では、「それが事実であれば、芸能人一人の死にとどまらず、人権や公共の安全への重大な侵害となる」と強調されています。

米国在住の政治経済評論家 秦鵬氏
「2千万人以上のフォロワーを持つスターさえも原因不明の形で亡くなることがあるのなら、一般の人々は安心して暮らせないでしょう。于朦朧氏のために公正がもたらされることは、自身や家族の安全な未来にもつながります」

署名を呼びかけた発起人は、「公正は自動的に訪れるものではなく、全員で勝ち取る必要がある。この事件が闇に葬られたり、見過ごされることを許してはならない」と訴え、ヒューマン・ライツ・ウォッチやアムネスティ・インターナショナルなどの関連機関への働きかけも求めています。

発起人は、世界中で于朦朧氏の事件を心配する人々に対し、連携して署名に協力し、于朦朧氏に公正がもたらされるよう呼びかけています。

9月11日未明、37歳の于朦朧氏が北京市朝陽区の陽光上東団地5階から転落し、死亡しました。当局の発表では「酒による転落死」とされています。しかし、ネット上では現場での音声や映像など多くの情報が拡散されており、于朦朧氏が殺害された可能性を指摘する声もあります。暴露された情報によると、于朦朧氏は芸能界の有力者の「暗黙のルール」に反抗したために被害に遭ったとされ、加害者は中共の高官と密接なつながりを持つとも伝えられています。

これらの関連情報は現時点で確認されていませんが、当局が徹底的に情報を封鎖しているため、「不自然な状況には必ず理由がある」と考える人が増えています。

秦鵬氏
「この事件には多くの疑問点があり、強い憤りを覚えます。中共の最高指導部が介入しない限り、芸能界の事件がこれほど早急に話題から外れ、何の追及も行われないことはありません。通常の事件であれば、全国的な情報統制や動員は必要ないはずです」

さらに、于朦朧事件にはUSBメモリが関係しており、その中には中共の要人に関するマネーロンダリングの証拠が含まれているとの情報も広まっています。この事実は、中共の特権階級による統制の影がより一層濃くなっています。

台湾国防安全研究院 沈明室氏
「この事件は多くの人々に、中共の独裁や幹部の権限濫用が異常現象につながっていることを改めて認識させるきっかけになると思います。これにより、共産党という仕組みについて再考する動きが広がるでしょう」

秦鵬氏は、中国の芸能界が長年にわたり中共の権力者や富裕層の道具となってきた事実を指摘し、過去にも多くの芸能人が不審死を遂げているものの、その多くが曖昧に処理されてきたと話しています。また、今回の于朦朧事件に関する映像や写真には、現場で誰かが監視や拉致、虐待している様子が記録されている疑いがあり、矛先が中共当局者に向けられているため、党内の権力闘争も関係しているといいます。

秦鵬氏
「中共の権力は完全にコントロールを失いつつあり、有名人さえも思いのままに処刑できる状況です。こうした中、一般市民の命が軽んじられるのも当然です。しかも、中共権力者の内部抗争も激化し始めています」

署名文は次の3つの要求を掲げています。

1.徹底的かつ独立した公開透明な調査を実施すること

2.犯罪事実があれば、関係者を最も重い罪状で起訴すること

3.関連組織は公に謝罪し、家族に対し法的・心理的支援を行うこと

秦鵬氏
「しかし、独立した司法、独立したメディア、言論の自由、命の尊重と安全の保障といったことは中共体制の下では決して実現しません。今回の事件により、今後さらに中共体制への不信感や反発を高め、それが体制崩壊の加速につながる可能性があります」

9月22日、中共の国家インターネット情報局は全国的に2か月間のネット封鎖措置を実施すると発表しました。一方、中共の第20期中央委員会第4回総会は10月中旬に開催される予定です。

 
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