ペルーで女性がTV生放送中に議員平手打ち、汚職疑惑巡る怒りで

[リマ 28日 ロイター] – 汚職疑惑に直面する現職大統領が辞任したペルーで28日、テレビの生放送中に路上で記者の質問に答えていた与党議員の顔を、女性が平手打ちする出来事があった。

女性は、新大統領と行った最近の話し合いについて語っていたグイド・ロンバルディ議員の発言を遮って「いくら金をもっているのか」と質問。議員が「たくさん持っている」と答えると、カメラの前で議員を平手打ちして歩き去った。

議員はこの行為を狂った女性の行動と一蹴したが、ブラジル建設大手オデブレヒトがペルーの政府高官に対する贈賄を認めて以来高まっている政治家に対する国民の怒りを象徴する出来事と受け取られている。

今月初めのイプソス世論調査によると、オデブレヒト汚職が発覚した2016年12月以前は37%だった議会支持率が14%に、政府支持率は同49%から17%にそれぞれ落ち込んでいる。

ソーシャルメディアでは、平手打ちした女性を非難する投稿が寄せられる一方、賞賛する投稿も見られた。

 
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