【動画ニュース】台湾が日本産豚肉の輸入一時停止 豚コレラの侵入を懸念

中国ではアフリカ豚コレラが20の省と直轄市に広がり、流行がおさまる兆しは見られません。台湾は感染源の流入を防ぐため入国検査を強化しており、台湾行政院農業委員会の林聡賢主任委員は今月17日と18日に空港を視察しました。また日本で豚コレラが発生したことを受け、農業委員会は日本産の豚肉と肉製品の輸入一時停止を発表しました。

アフリカ豚コレラの中国での流行状況を懸念し、台湾農業委員会の林聡賢主任委員が高雄国際空港を視察しました。この伝染病が中国の20の省と直轄市に広まり、台湾に侵入するリスクが高まったため、農業委員会は入国検査を厳格化し、感染地域からの肉製品の持ち込みも禁止しました。

台湾行政院農業委員会、林聡賢主任委員

「中国におけるアフリカ豚コレラの流行状況は、現在福建省の莆田市まで広がっており、台湾にかなり近づいている。台湾国内の畜産業を守るため、感染地域からの肉製品の持ち込みを禁止する。今後罰金を30万元(約110万円)まで引き上げるため、法に触れないよう十分注意していただきたい」

林主任委員の視察中にも、肉製品をこっそり持ち込もうとしていたベトナム旅行者が見つかりました。検疫係員が外側の新聞紙を破ると中から肉製品が見つかったため、この旅行者にはその場で1万5000元、日本円で約54000円の罰金が科せられました。

高雄国際空港の検疫係員

「彼らは、台湾では干し鶏肉や干し牛肉が買えないから持ち込む。これらの製品には独特の風味があるため、リスクを顧みず荷物の中にこっそり隠したり、直接携帯したりして持ち込む」

アフリカ豚コレラ以外に、日本でも日本豚コレラの2例目が確認されました。アフリカ豚コレラとは異なりますが、台湾の養豚業界を守るため農業委員会は日本産豚肉製品の輸入を一時停止すると発表しました。台湾の動植物防疫検疫局によると、台湾が1年間に日本から輸入する豚肉は40トンで、豚肉の全輸入量の0.06%にすぎず、台湾市場に大きな影響は与えないとしています。

 

 
関連記事