中共大使「クアッド参加は両国関係にダメージ」

バングラデシュが反発

南アジアのある国が、中共政権の脅迫的な発言に反発しています。バングラデシュは最近、米国が主導する四か国戦略対話「クアッド(QUAD)」に参加しないよう警告する中共大使の発言に対し批判しています。

バングラデシュのA.K.アブドゥル・モメン(A. K. Abdul Momen)外務大臣は5月11日、「我々は独立国家である」と強調し、また「国民の最善の利益に基づいて、自国の外交政策を決定する」と述べました。

モメン外務大臣は、中国共産党の外交スタイルを「異常」かつ「攻撃的」であると表現しました。

中共の李極明(り・きょくめい)駐バングラデシュ大使は10日、バングラデシュが米国が主導する4か国戦略対話「クアッド」に参加した場合、中国とバングラデシュの関係は「大きなダメージ」を受けるだろうとモメン外相に警告していました。

中共は、クアッドを「少人数の反中共クラブ」だと考えています。加盟国は、日本、米国、豪州インドです。これら各国は、中共政権との関係が悪化しているという点で共通しています。

今年3月、米国のバイデン大統領は、クアッドが今後、中共に対抗するための「重要な協力の枠組み」になると述べました。

 
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