突然の電力再開により ボランティア救助隊員が感電死=河南省

複数の中国メディアの報道によると、洪水の被害が続いている河南省で7月26日、貴州省からのボランティア救助隊員が救助活動中に感電して死亡しました。

24日、貴州省出身の何国勇(か・こくゆう)さんは、会社が組織した救助隊の一員として、温州から1300キロも車を走らせて、河南省新鄉市(しんごう-し)入りし、25日夜から新鄉市で排水作業に取りかかりました。

7月26日午前1時15分、救助作業を行っていた際、感電して死亡しました。享年39歳でした。地元当局が事前通告なしに突然電力を再開したのが原因でした。

中国のSNSのあるチャットグループは、「ボランティア救助隊が水の中で救助活動を続けている中、地元当局が電力を再開し始めた。8人が感電した」と投稿しています。

投稿はまた、「これは政府ではなく、冥土黄泉(めいどこうせん)だ!」と続けています。

そして、「すべての救助隊は直ちに水から出てください! 衛輝市政府は電力の供給を再開した!」という仲間からの緊急警告も転載されています。

これに対し、「救助隊が水の中にいるのに、電力を再開するのは殺人ではないのか?」とのコメントも投稿されました。

感電したボランティア救助隊員の状況は、現在不明です。

 
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