米通商代表 韓国企業の中国工場への先端設備導入に反対表明

韓国は、激化する米中対立の渦中に巻き込まれています。米政府は最近、韓国のマイクロチップメーカーが中国にある同社工場に先端機器を出荷しようとする動きにストップをかけました。米通商代表部のキャサリン・タイ代表は、この措置は国家安全保障へのリスクに対する正当な懸念によるものだと述べています。

キャサリン・タイ米通商代表は、11月22日に放送された韓国の放送局CBSのインタビューの中で、韓国のチップメーカーが中国にある自社工場へ先端装備を導入することを米国が禁止したことについて質問を受けました。

米国通商代表 キャサリン・タイ氏
「その件は承知している。問題となっている技術が非常に機密性の高いものであり、この技術がどこに行き着くかという点で国家安全保障上のリスクに関する正当な懸念があることも認識している」

韓国半導体大手SKハイ二ックスは中国の無錫にある自社工場に極端紫外線(EUV)露光装置を出荷する予定でした。この機械は最先端のマイクロチップの製造に使われます。しかし、米政府はこの動きにストップをかけました。

タイ代表は、米国が特に経済や国家安全保障の問題を共有するパートナーや同盟国と協力することは重要だと述べました。

米国通商代表 キャサリン・タイ氏
「韓国を国家安全保障上の最も重要なパートナーの一つと考えていることもはっきりさせておきたい」

タイ代表は、軍事・防衛を含む国家安全保障の観点から、今後他の品目も規制の対象となる可能性があると付け加えました。

SKハイ二ックスの最高経営責任者(CEO)である李錫熙(イ・ソクヒ)氏は、この件に対して「利害関係者と協力しながら賢明に対応する」と述べています。

タイ代表は11月18日から4日間の日程で韓国を訪問した際、特に半導体分野におけるグローバルなサプライチェーンの課題に対処するために、韓国政府との協力を強調していました。

現在、バイデン政権は同盟国や「友好国」とともに新しいアジア経済的枠組みを構築することを計画しています。

タイ通商代表は先週、既に日本を訪問しており、22日からはインドのニューデリーを訪れています。

〈字幕版〉

 
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