台湾有事想定の空軍演習を実施

相次ぐ中共軍の侵犯受け

台湾は最悪の事態に備えているようです。台湾空軍は最近、中共軍の戦闘機による侵攻を想定した軍事演習を実施しました。

今回の軍事演習は、1月5日に台湾南部・嘉義県にある空軍基地で実施されました。空軍基地には、世界で最も先進的な戦闘機の一つである米国製のF16戦闘機が配備されています。

台湾軍による軍事演習は台湾の戦力を誇示するためでもあり、3日間の日程で実施される軍事訓練の一環として行われました。

近年、中共軍の戦闘機は、台湾の防空識別圏(ADIZ)に頻繁に進入しています。ここ数か月、中共軍は台湾への軍事的圧力を強めています。

台湾国防部は、台湾の地域情勢は深刻化していると表明しています。

台湾国防部 史順文・報道官
「敵の軍事的脅威は常に存在する。我々は国民に幾度も台湾の地域情勢が非常に緊迫化していると説明してきた。旧正月を前にして、軍が防衛力を強化する理由は、連休中においても安全保障のために我々が動いていることを国民に知らせるためだ」

台湾は、中共軍による領空侵犯を軍事衝突には至らないものの、領空侵犯などによりプレッシャーを与える「グレーゾーン」戦略だと指摘しています。蔡英文総統は中国に向けた新年のメッセージの中で、軍事衝突は避けなければならないと述べています。

 
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