山東省の銀行行長が合計26回詐欺被害 被害総額は3億5000万元

中国で先日、その被害総額の大きさで世間を驚かせた詐欺事件の判決が言い渡されました。山東省の銀行行長が娘の進学のため、26回にわたり金銭を騙し取られ、被害総額は合計3億5000万元(約70億円)に上りました。このニュースはネットユーザーから大いに注目され、人気検索ワードにも上がりました。

先日、山東省で発生した詐欺事件に対する判決が言い渡されました。浜州市のある銀行行長が、娘を名門大学に進学させるため、合計26回にわたり金銭を騙し取られ、被害額は3億5000万元に上りました。

行長から金銭を騙し取った内モンゴル自治区赤峰市出身の趙被告は、自身の叔父はある学校の副校長であると偽ったほか、教育部上層部にも多く知り合いがいると騙り、被害者の娘を名門大学に入学させるために手を貸すと持ちかけました。

2015年9月から2016年9月にかけて、趙被告は「全国大学統一入学試験の点数を書き換える」といった理由で被害者から8回にわたり、合計1億5000万元(約30億円)を騙し取りました。その後、趙被告は今度は反腐敗局長になりすまして再び1億5200万元(約31億円)を騙し取りました。

被害者は騙されたことに気づいても、銀行行長という立場を気にして被害届を出しませんでした。事件が発覚するまでの間に約3億2000万元が未回収となっていました。

最終的に趙被告には詐欺罪で無期懲役が言い渡されたほか、被害に遭った銀行行長の李にも貸付詐取罪、違法なローン実行を行った罪で7年の実刑判決が言い渡されました。

このニュースはインターネットで大いに注目され、たくさんのネットユーザーが疑問を呈しています。

あるネットユーザーは「この件と娘の進学に何の関係があるんだ?金を移したということは明白だ」と指摘しています。

また、別のネットユーザーは「非常に興味深い。こんなに多額の金を騙し取られている。この3億5000万元の損失は誰が補填するのか」と投稿しています。

 
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